体の使い方8-b:「腕と手首を横に重心移動させながら弾く」


はい今日はお盆休みで連休ということで、久しぶりにテクニックのことについて書きたいと思います。


今日のテーマはタイトルの通り、「腕と手首を横に重心移動させながら弾く」です!


カテゴリーの「体の使い方」の項目になりますが、前回No.10まで行ったのですよ。
でもNo.8の「腕の使い方」シリーズの内容になるので、番号的には少し戻ります。


っていうかなぜこれが後回しになったかと言うとそれは、この内容がめっちゃ重要だからです!
レッスンではめちゃめちゃ出て来ます。みんなに説明してます。バッハだろうがショパンだろうがドビュッシーだろうがポップスだろうが、なんにでも使えるし使えればとても弾きやすくなるし音も変わります♪

だから生徒さんは「なんでこのこと書かないんだろう?」と思ってたかもしれません。
いや、書きたいからこそ書いたら大変になりそうで(笑)後回しにしてしまいました。

でもとにかく簡潔に、スッキリ書こうと思います。



以前にも書いたかもしれませんが、「指」は弾いていると結構自然と動くようになるんですよ。でも「腕」は意識して使うようにしないと自然とはなかなか使えるようにならないのです。

体の使い方カテゴリーの8-aの記事「上から下ろして弾く」では、腕を上下に使うことについて書きました。
今回は腕の横方向の使い方です。



指は1の指から5の指まで5本ありますね。3の指は真ん中で、1と5ははじっこですよね。

真ん中の指だとそんなに意識しなくても自然とそこに重さが乗っていますが、はじっこの1や5の指で弾く時に、そこにも同じように、同じ重さがきちんと乗るように手の重心を移動することが必要になります。


例えばわかりやすいのはちょっと幅の広いアルペジオ(分散和音)を弾くような時。

これはバッハの平均律第1巻第1番のプレリュード。(全音版)


これですね。



じゃあこの部分の右手で。



1の指で「ラ」を弾く時はこのようになります。
(あ、今ピアノのない部屋で書いているので写真はデジタルピアノで失礼します。)



5の指で1オクターブ上の「ラ」を弾く時はこのように↓なります。



1を弾く時には腕が内側に、5を弾く時には腕が外側に移動します。
そうすることによって、腕の重さが1の指から5の指に移動して、どの指の音も同じように良い音で鳴らせます。

これはたとえば、5の指、つまり小指だけでつり革につかまるとします。そして力を抜いて腕をぶら〜んとさせるとします。
そうすると腕は真ん中ではなくて肘が外側に開きますよね。そんなイメージです。(笑)



左手も同じです。
これはツェルニー30番練習曲集の第2番です。(全音版)




例えばこの部分↓。
「この部分」は茨城(南部)弁では「ここんとこし!」と言います。
ここんとこし!
ここんとこしの左手です。



5の指で「ソ」を弾く時は手首が外側に。



5の指の「ソ」は保持音なので5も押さえたままですが、1の指で「ファ」を弾く時は手首が内側に移動します。




こんなふうに「横移動」を使ってみてください。初めはわざと、大きく動かしてみてください。そして、それぞれの指にきちんと重さが乗って、それを支えられて音がきちんと鳴るポイントを探してみてください。

最初は手の動きに意識が行きますが、最終的な目的はいつでも「音」です。
どんな音を鳴らしたいか、今どんな音が鳴っているか、こうしたらどう鳴るか、こうやったらどう変わるか、必ず自分で音を意識して聴きながらたくさん試してみてください。

重さが「乗り損ねた」音は、かすれたりくもったり、そこだけ音がへこんだりします。
はじっこの1や5の音はかすれやすいですが、ほかの2や3や4の指も同じです。音形によって弾きづらい箇所で重さが乗らなければかすれたりくもったりしますね。


重さは力んで乗せる必要はなくて、指で支える自然な腕の重さのことです。
音量を出したい時には乗せる重さを増やします。


横移動する時は、上半身まで動かすとバタつくし細かい部分や早い動きに対応できないので、上半身は安定させて肩から先、肩の関節、肘、手首を左右に自由に、柔軟に使うようにします。

腕や手首は柔軟でなければいけませんが、腕の角度が変わる分、指の支えはしっかりしなくてはいけません。
そして指先の支えはかなりしっかりと支えて、腕と手首は良いポジションに常に移動しますが、では指の動きはというとしっかり支えつつも固めるのではなく、一つ一つの鍵盤を「つかむ」ようにして弾きます。

「つかむ」ように、つまり指の関節も使うということです。
そうすることで微調整がきいて次の音へのいろんな「幅」に対応できますし音量の調整などもできます。


今はわかりやすく幅の広いアルペジオを例にしましたが、例えば隣の音に移動して行く音階のような動きでも、和音を弾く時でも、常に重心の移動はしながら弾くことが大事です。
つまり、どんな音形でもその音がきちんと鳴らせるポジションに常に手や腕を持って行って弾くようにするということです。

横の動きの大きさはその音形や、または弾く人の手の大きさなどによっても変わりますが、例えば見た目に大きく横に移動しないで弾くような場合でも、手の中で重心は常に移動します。それぞれの指に載せ替えて弾きます。


この「横移動」というか、手首を使うテクニックというのは音大に入る前にも入ってからもさんざん、さんざんやりましたねえ。
とくに私のように体の大きくない女性などは腕の重さをいうものをできる限り有効に使っていかないとなかなかこの大きな楽器を弾きこなせないのですね。



うーんやっぱりちょっと長くなってしまったかな。(汗)
うまく伝わるといいなあ。




♪ 体の使い方 ♪
   その1:「姿勢」
   その2:「手のフォーム」
   その3:「親指」
   その4:「タッチ」
   その5:「和音をそろえる」
   その6:「アクセントの鳴らし方」
   その7:「音階をきれいに弾く」
   その8:「腕を使って弾く」
   その8-a:「上から下ろして弾く」
   その9:「無駄な力を抜く」
   その10:「なめらかに弾く」



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2018/08/14 体の使い方 Comment(0)

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