picopiano （ぴこピアノ）ピアノ教室ブログ｜茨城県土浦市

結婚おめでとう！！

・・・いや、英国王室ももちろんそうですが、これは生徒さんの話。

今日、4月29日にKちゃんというおにいさんが結婚式をあげました♪

Kちゃんは今日の自分の結婚式で花嫁やお客さんにサプライズでピアノを演奏するために、1ヶ月ちょっと前にピアノを習いに来ました。大阪出身で大阪のノリの、おもしろいおにいさんです。

曲はいきものがかりの「ありがとう」。せつなくもありドラマティックでもあり、とてもいい曲です。

彼はピアノを習ったこともなく初めてのピアノだったわけですが、すでに一緒に住んでいる花嫁にナイショでこの1ヶ月間レッスンに通い、こっそりキーボードで練習していました。
最初はどうなることか・・！？と思いましたが、器用で勘もよく、なにより真剣なのでみるみる曲を覚えたし、ピアノを「鳴らす」コツみたいなものも自然に身に付けていきました。

そして今日、結婚式当日、これまた花嫁にはナイショで式に行く前にうちに来て、最後の練習をしました。
「どう？もうカンペキやろ！？」
「でも大丈夫かなあ〜はずしたらどないしよ？？」
「緊張するかなあ〜〜？でも俺本番に強いから！」
とかなんとか言いながら何回か弾いて、私も
「いや〜カンペキやん！もうバッチリ！」
となんとなく大阪弁がうつってヘンな言葉遣いになりながら（笑）聴いてました。

そしてKちゃんが、

「じゃあ最後にもう一回弾くわ。」

と言って最初から通して弾き始めました。
そしていつも通り聴いていたら・・・・・・・・・・・・・
自然と涙が溢れてきました。
あれ？あれ？あれ？なんで？？と自分でも戸惑いながらも、胸の震えのようなものを止められなくて、涙がこぼれました。

弾き終わったKちゃんが、
「よーしこれでバッチリや！」
と振り返って私を見てびっくりしてました☆

「あ〜〜なんか感動した〜〜。（涙）」
「なんで泣いてんねん！！（驚）」

ほんまやで。あたし花嫁でもないのに。（笑）

なんかね、別にその時新郎のKちゃんの気持ちや花嫁さんやそのご両親の気持ちに思いを馳せて感動したわけじゃないの。全然そんなことも考えないで、ただ、Kちゃんの弾くピアノの音を聴いていたんです。
そうしたら、ただただ、その音が心に染みてきたんです。
ただ、ただ、その音がキレイだったんです。
Kちゃんの、真っすぐでキレイな気持ちが伝わってきたんです。

「いや〜感動するやろ！お客さん107人中何人泣くかな〜。」
「泣けるわ〜〜107人中3人くらい泣くんじゃない！？」
「3人かい！！（笑）」
「いやうそうそ、30人はいくよ。（笑）」

と、軽いボケ＆ツッコミをかわして、花婿は結婚式へ向かいました。

いや〜〜・・・・・伝わるんだね、音って。真剣な気持ちが。キレイな心が。
そしてそれは年数やテクニックじゃないんだなあ。

今日はKちゃんのおかげですごく貴重で、尊い、素敵な体験をしました。
きっと素敵な結婚式になったと思うな。
Kちゃん、結婚おめでとう！！


そして大阪人のKちゃんはアイデアマンでもあり、他にもサプライズな企画をしてました。
それはこれ！
花嫁さんに贈る、手作りのエプロン！！

　ジャーン！！

なんてらぶりい♪

これ手作り、手縫いなんですよっ！！！
すごいでしょ！！

しかも文字は刺繍。

　　　

ハートも縫い付けてある♪

これは今日じゃなくて少し前に持ってきて見せてくれたから写真ではまだ制作途中だけど、これもバッチリ完成したとのこと！
花嫁さん、よろこんだだろうな♪

お二人の幸せのお手伝いをほんのちょっとできたこと、今日の素敵な体験のこと、とてもうれしく思います。

どうぞ末永くお幸せに・・・・！！