大好きな教材♪その8:音域の拡張
♪カテゴリー♪ 「子供のピアノ教材」
久しぶりに子供の教材についての記事を書きたいと思います。
今回の教材も初級の「譜読みの力を付ける」段階の生徒のための教材です。
今回ご紹介する教材はこちらです。
「バーナムピアノ教本」
の「第3巻」です。
第3巻のみの話です。
このバーナムシリーズでは他のシリーズで「バーナムピアノテクニック」について以前にご紹介したことがありますが、それとは別のシリーズです。
こちらは曲の形を取っていて1曲ずつタイトルがあり、初級の生徒の譜読みの力をだんだんつけていくタイプですね。
私は初級の生徒にはいくつかのシリーズを併用して使うのですが、こちらも他のシリーズの「うーん、ちょっとここが足りないなあ・・・ここをうまく埋めてくれる教本があればいいのに・・・」にうまくハマったので最近気に入って使っています。
一番のお気に入りポイントは、
少し音符になれてきた生徒に、ポジションを移動した譜読みをスムーズに身につけさせるのによい!
ということです。
ポジションの移動、すなわち「音域の拡大」ということです。
初級の子たちにとって、ポジションの移動、つまりそれまで「ドレミファソ」を「12345」の指で弾いていたのを、「ソラシドレ」とか「ファソラシド」とか、または1オクターブ上の「ドレミファソ」に場所を移して弾くのはちょっと衝撃なのです。
でもこの本のいい所は、それを本当にムリなく、やりやすく導いているところです。
ポジションの移動の事に限りませんが、「新しい事を覚えさせるには、なるべく要素を少なく、そして他の部分は思い切り易しく、そして何回も同じことが出て来る」ことがスムーズに導くコツだと思っています。
私が普段使っている他の教材でもそういうものを選んで使っていますが、このバーナムの第3巻のポジション移動の進め方は理想的だと思います。
例えばこれ。
右手が真ん中の「ドレミファソ」の位置から1オクターブ上の「ド」に移動して弾きます。
最初はこの移動だけ。上の「ド」だけ。
なんてスッキリ!!
これは真ん中の「ドレミファソ」から1オクターブ上の「レミ」に移動して弾く。
「レミ」だけをくり返し弾かせる。
なんてスッキリ!!
こちらは左手。ヘ音記号の真ん中の「ドシ」から1オクターブ下の「ドシ」に移動。
「ソファ」もくり返します。
覚えやすい!!
こちらは両手とも「ドレミファソ」の位置からへ長調に移調して「ファソラ♭シド」の位置に移動。
これは3巻の後半。右手は真ん中の「ド」と1オクターブ上の「ド」が、くり返しくり返し、交互に出てきます。
いやでも覚える!!(笑)
と、こんな感じです。
小さな子にとってポジション移動はなれるまで大変です。
いや、大人だって最初はそうですね。
だから少しずつなれるよう指導していく必要があると思います。そこを乗り越えればだいぶ弾けるものが広がります。
ポジションの移動だけでも大変なのに、左手が「ヘ音記号」と「ト音記号」の場合では、この違いと言ったらそのレベルの生徒にとってはもう異次元です。(汗)
ちなみに「バイエル」は、前半はしばらく右手も左手もト音記号で始まります。えーと全部で106番まであるけどヘ音記号が初めて出てくるのが確か50・・・何番かくらいなのです。そこで混乱するケースが多発するのです。(汗)
なのでそれを避ける意味でも私は最初からヘ音記号も出て来る教材を使うのですが、たまに「バイエルにヘ音記号がなかなか出て来ないなら他の教材も合わせたらいいじゃない?」みたいなことを言う人がいるのですが・・・
なにいってんの。(怒)
左手がヘ音記号のとト音記号のをその段階で混ぜて使ったら子供が混乱しまくるだろー!!
バイエルさんだってそう思ったから、断腸の思いで(かどうか分からないけど)まずはへ音の方を切り捨てて、ト音でしばらく行くことにしたんじゃんか!
まあでも結局50何番かでへ音が出てきて混乱するわけなんだけど。
うちに来る子供の頃ピアノ経験のある大人の生徒さんで「ヘ音記号が苦手で・・・」と言って来る人のなんと多いことか!(涙)
だから今はほんとそこはラクになったよ♪最初からへ音を使ってる教材が豊富ですからね。
と言うわけで、ポジション移動の譜読み、つまり音域の拡張をスムーズに進められる教材、「バーナムピアノ教本、第3巻」でした。
移動の音が出てくると最初は「えーと、ど、れ、み、ふぁ・・・」って数えてた子も、だんだんパッと分かるようになってきます♪
あとこの本の良いところは、音符が大きめで子供が読みやすいこと、それから1曲1曲が短めでどんどん進めること、などもあります。読譜力を付けるには毎週新しい課題に進めることは大事なことです。
あと和音の響きのきれいな曲などもありますよ♪
久しぶりに子供の教材についての記事を書きたいと思います。
今回の教材も初級の「譜読みの力を付ける」段階の生徒のための教材です。
今回ご紹介する教材はこちらです。
「バーナムピアノ教本」
の「第3巻」です。
第3巻のみの話です。
このバーナムシリーズでは他のシリーズで「バーナムピアノテクニック」について以前にご紹介したことがありますが、それとは別のシリーズです。
こちらは曲の形を取っていて1曲ずつタイトルがあり、初級の生徒の譜読みの力をだんだんつけていくタイプですね。
私は初級の生徒にはいくつかのシリーズを併用して使うのですが、こちらも他のシリーズの「うーん、ちょっとここが足りないなあ・・・ここをうまく埋めてくれる教本があればいいのに・・・」にうまくハマったので最近気に入って使っています。
一番のお気に入りポイントは、
少し音符になれてきた生徒に、ポジションを移動した譜読みをスムーズに身につけさせるのによい!
ということです。
ポジションの移動、すなわち「音域の拡大」ということです。
初級の子たちにとって、ポジションの移動、つまりそれまで「ドレミファソ」を「12345」の指で弾いていたのを、「ソラシドレ」とか「ファソラシド」とか、または1オクターブ上の「ドレミファソ」に場所を移して弾くのはちょっと衝撃なのです。
でもこの本のいい所は、それを本当にムリなく、やりやすく導いているところです。
ポジションの移動の事に限りませんが、「新しい事を覚えさせるには、なるべく要素を少なく、そして他の部分は思い切り易しく、そして何回も同じことが出て来る」ことがスムーズに導くコツだと思っています。
私が普段使っている他の教材でもそういうものを選んで使っていますが、このバーナムの第3巻のポジション移動の進め方は理想的だと思います。
例えばこれ。
右手が真ん中の「ドレミファソ」の位置から1オクターブ上の「ド」に移動して弾きます。
最初はこの移動だけ。上の「ド」だけ。
なんてスッキリ!!
これは真ん中の「ドレミファソ」から1オクターブ上の「レミ」に移動して弾く。
「レミ」だけをくり返し弾かせる。
なんてスッキリ!!
こちらは左手。ヘ音記号の真ん中の「ドシ」から1オクターブ下の「ドシ」に移動。
「ソファ」もくり返します。
覚えやすい!!
こちらは両手とも「ドレミファソ」の位置からへ長調に移調して「ファソラ♭シド」の位置に移動。
これは3巻の後半。右手は真ん中の「ド」と1オクターブ上の「ド」が、くり返しくり返し、交互に出てきます。
いやでも覚える!!(笑)
と、こんな感じです。
小さな子にとってポジション移動はなれるまで大変です。
いや、大人だって最初はそうですね。
だから少しずつなれるよう指導していく必要があると思います。そこを乗り越えればだいぶ弾けるものが広がります。
ポジションの移動だけでも大変なのに、左手が「ヘ音記号」と「ト音記号」の場合では、この違いと言ったらそのレベルの生徒にとってはもう異次元です。(汗)
ちなみに「バイエル」は、前半はしばらく右手も左手もト音記号で始まります。えーと全部で106番まであるけどヘ音記号が初めて出てくるのが確か50・・・何番かくらいなのです。そこで混乱するケースが多発するのです。(汗)
なのでそれを避ける意味でも私は最初からヘ音記号も出て来る教材を使うのですが、たまに「バイエルにヘ音記号がなかなか出て来ないなら他の教材も合わせたらいいじゃない?」みたいなことを言う人がいるのですが・・・
なにいってんの。(怒)
左手がヘ音記号のとト音記号のをその段階で混ぜて使ったら子供が混乱しまくるだろー!!
バイエルさんだってそう思ったから、断腸の思いで(かどうか分からないけど)まずはへ音の方を切り捨てて、ト音でしばらく行くことにしたんじゃんか!
まあでも結局50何番かでへ音が出てきて混乱するわけなんだけど。
うちに来る子供の頃ピアノ経験のある大人の生徒さんで「ヘ音記号が苦手で・・・」と言って来る人のなんと多いことか!(涙)
だから今はほんとそこはラクになったよ♪最初からへ音を使ってる教材が豊富ですからね。
と言うわけで、ポジション移動の譜読み、つまり音域の拡張をスムーズに進められる教材、「バーナムピアノ教本、第3巻」でした。
移動の音が出てくると最初は「えーと、ど、れ、み、ふぁ・・・」って数えてた子も、だんだんパッと分かるようになってきます♪
あとこの本の良いところは、音符が大きめで子供が読みやすいこと、それから1曲1曲が短めでどんどん進めること、などもあります。読譜力を付けるには毎週新しい課題に進めることは大事なことです。
あと和音の響きのきれいな曲などもありますよ♪