大好きな教材♪その5:読譜力が自然に身に付く!

☆大好きな教材☆

 ・その1:音楽の表現に「ギロック」

       ポリフォニーの導入に「プレ・インヴェンション」


 ・その2:ソルフェージュ教材「リズムとソルフェージュ」

 ・その3:小さい子の導入に!「うたとピアノの絵本」シリーズ

 ・その4:ピアノが好きになる♪「ピアノひけるよ!」シリーズ


ということでレッスンで使っている大好きな教材をいくつかご紹介してきましたが、久しぶりにまた違う教材をご紹介させて頂きます♪

これもレッスンでよく使っています!

「ぴあのどりーむ」シリーズです。(田丸信明編)

  カラフル〜♪

  同シリーズの併用曲集

まず目を引くのがその挿絵の美しさ、かわいらしさです。

   お花や妖精…♪

   ん?後ろに誰かいるぞ。

いつまでも眺めていたくなるような素敵な挿絵で、曲のタイトルにも合っていて、弾きながらイメージが膨らみます。

でもこの教本のシリーズの一押しの良いところは実はそこじゃないんです!
この教本は本当に子どものことをよく分かって作っているという感じがします。

どの教本も進んで行くとだんだん出て来る音が増えて音域が広がり、リズムが複雑になり、メロディーの動きや伴奏形が難しくなってくるわけなのですが、このシリーズはその進み具合がどこかで急に難しくなることがなく、できるだけ無理無く、ストレスの無いように、自然にレベルアップできるようにと心配りがされて作られているように感じます。

けっこうどの教本も、どこかでなんだか急に難しくなったり急に新しい事が増えたりってところがあるものなんですよね。それで頭を悩ませるんです。

このシリーズはそこのところにすごく注意が払われていて、音域も右手がちょっと広がって、それが慣れたら左手の音域がちょっと広がって、それが慣れたころに新しい伴奏形が出てきて、それが何曲か続いて慣れて来た頃に新しい調が出てきて…という感じで、一つずつ、少しずつ、新しいことに慣れて行けるんです。

新しいものが出てきたら必ず何曲がそれを使った曲が続きます。
例えばこの伴奏形↓が出てきたら

 

次の曲↓も同じ伴奏形が使われている。

 

そうすると前の曲でやっているので次の曲はすんなり弾けます。
そこですかさず、
「◯◯ちゃんはこの伴奏得意だね〜!すぐ弾けちゃうもんね!」
とほめます♪
またこの伴奏形が出てきたらまたまた、
「おお〜〜◯◯ちゃんこの伴奏ほんと得意だよね!うまいねえ〜!」
とほめます☆
すると本人も実際手応えもあるので自信が付いて、
「うん!こういうのあたし得意♪簡単!」
と得意になります。(笑)

こういう手応え、自信って、ピアノを続けて行く大きなエネルギーになると思うのです。
逆に「難しい…よくわからない…しんどい…」っていうのはそのエネルギーを損なわせる原因となってしまいます。
ですのでこのシリーズは子どもにとって自信を付けながら進んで行ける、良い教本だな〜と思います。

ただ、逆に言うと、わかりやすく、わかりやすく…と作られているのでどうしても音楽的には単純でちょっと面白味みには欠けてしまいます。(汗)ギロックとかと比べるとね。
なので、このシリーズである程度読譜力が付いてきたら、今度は音の響きやリズムが魅力的なギロックのシリーズなどを併用していきます。

でも面白味には欠けるとは言っても、でもこのシリーズなどでコツコツたくさんの曲を弾いていって、だんだん読譜力が付いてけっこう初見で新しい曲が弾けるようになるのを見るとこっちは「じぃぃ〜〜ん…」と感動しますよ。もうほんと。(笑)

あ、あとそれからこのシリーズも私の好きな「中央C」スタートの教本で、始めのうちからヘ音記号が出てくるところもいいです♪

それぞれのシリーズにはそれぞれの特色があって、悪く言えばそれぞれに偏りがあります。でもそれはいろんな教材を組み合わせて使って行けば良いことなのでそこを工夫しながら使っています。



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2011/10/19 (Wed) / 教材(子供) / comment(2)

大好きな教材♪その4:ピアノが好きになる!

えー今日は「ピアノが好きなコになっちゃう入門教材!」をご紹介したいと思います♪

前回も入門用テキストをご紹介しましたが(→「大好きな教材♪その3」)、今回のシリーズも入門から初級、中級へと使えるシリーズです。

「しってるきょくでどんどんひける〜ピアノひけるよ!」シリーズ
   ジュニア:1〜3巻
   シニア:4〜6巻

 こちらがジュニアのシリーズです。

このシリーズの特徴はタイトルにもうたってある通り、子ども達が知っている曲でテキストが構成されているということです。

例えば第1巻では「アルプスいちまんじゃく」や「げんこつやまのたぬきさん」、「きらきらぼし」・・・などなど、みんな子ども達が歌える曲ばかり!

 「ふしぎなポケット」も!(1巻)

 「大きな古時計」。いい歌だよね〜。(3巻)

なのでこの本は子ども達みんな大好きです♪
つい先日もこの本に入ったコのお母さんが、「アルプスいちまんじゃくばっかり弾いてるんです」って言ってました。(笑)

やっぱり子どもだって大人だって、知ってる曲や好きな曲で練習できたら楽しいと思うんですよ!
しかもみんなが知ってる曲っていうことは、例えば幼稚園のお友達の前で「げんこつやまのたぬきさん」とか弾いたら「わ〜!◯◯ちゃんすご〜い!!」ってリスペクトされちゃったりすると思うんです。(笑)
そういう体験しちゃったらすんごい自信になると思うし、やる気につながると思うんですよね。ピアノが好きになっちゃう♪
なのでこの教材も大好きでよく使います。

あとこの教材の良いところは、1巻、2巻で先生の伴奏がたくさん付いていて連弾もできることです。
練習してきた曲をレッスンで先生と連弾してゴージャス(?)な曲に変身するのを体験した時、ちょっとした感動があります♪

で、その伴奏がちょっと洒落ていて、もとは1と5の和音だけみたいな曲でも、ちょろっと代理和音が入っていたりセカンダリー・ドミナントが使われていたりするんです。
これはこのテキストの編集者の橋本晃一さんのセンスの光るところだと思います。実は大人の初心者の方の入門時に私がよく使うテキストも橋本晃一さんのテキストがあるのですが、それもとてもアレンジがいいんです。それもいつかご紹介したいと思っています。


 こちらは続きのシニアのシリーズ。

 「おもいでのアルバム」。人気曲!!


あ、あとこのシリーズは併用曲集として「ピアノひけるよ!レパートリー」シリーズ(A〜C)もあります。
ちょっとうちで切らしていたので写真ではなくリンクで・・・。

 →「ピアノひけるよ!レパートリーA」

たくさんの曲をやりたいので、こちらも割と使います。

ただ、入門、初級〜中級用のテキストは、昔と違って今はとてもたくさんの良い教材があるので、それぞれの特徴を考えながら、その子の年齢やタイプや状況に合わせて、適宜選んで組み合わせて使っています。途中変えることもあります。


またいつか他の教材もご紹介していきたいと思います♪



☆大好きな教材☆

・その1:音楽の表現に「ギロック」
     ポリフォニーの導入に「プレ・インヴェンション」


・その2:ソルフェージュ教材「リズムとソルフェージュ」

・その3:小さい子の導入に!「うたとピアノの絵本」シリーズ



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2010/08/26 (Thu) / 教材(子供) / comment(8)

大好きな教材♪その3

今宵はまた、先生お気に入り!の教材をご紹介したいと思います♪

今日はピアノを始めるちびっこ(幼稚園生くらい)の最初に使うのにとってもとってもナイスなテキストです。

「うたとピアノの絵本」シリーズ。
  (1)みぎて
  (2)ひだりて
  (3)りょうて
です!

  この3冊です♪

前にご紹介した「リズムとソルフェージュ」シリーズの作者でもある呉暁先生が作った入門用テキストです。

お気に入りポイントがた〜〜くさんあるのですが、まず一番には中央のCポジションで作られていることです。

右手は真ん中のドに1の指を置いてドレミファソ。
左手は真ん中のドに1の指を置いてドシラソファ。

のポジションで全部弾けます。

 1巻の「みぎて」

 2巻の「ひだりて」

バイエルで育った世代としましては、教える立場になって中央のCから始まる教材というものに出会ってちょっと衝撃でした。
幼児にとって、中央のCから上下に音が増えて行くというのはとても見やすくて分かりやすいんです。

そしてつまり最初からへ音記号も出てくるということ!
これは素晴らしいですね〜!バイエルの難点の1つに、へ音記号が出てくるのが遅いため苦手になってしまうコがいるという点がありました。最初のうちからへ音の楽譜に親しめるというのはすごく良いと思います。
3巻の「りょうて」の本は大譜表です。

 ←先生の好きな歌。とってもリズミカル♪


そして私が感じる魅力の1つに、写真でも見ていただけるように↑かわいくて大きな挿絵があります。
1つ1つの歌に合った、のびのびとしていてそこからストーリーが広がるような絵になっていて私も見ていてとても楽しいです。

この本はメロディーに全て歌が付いていて歌えるようになっているのですが、その日本語の言葉とメロディーの動き、そしてリズム、休符などがぴったりしっくり合うように作られていて、最初に一緒に歌っても楽しいし、それを歌いながら弾いても楽しいです。
音感を育てるのには歌うことがとても良いので、ソルフェージュ的な意味でも大変有意義です。

あ、このテキストの曲のCDが出ているので、それで歌を歌って覚えたり、弾けるようになったらCDに合わせて弾いても楽しいです。
無理無く楽しく音やリズムが覚えられる本です♪


で、この3冊は1冊ずつ順番にやるのではなくて、最初1巻を始めて、少し進んだら2巻も並行して始めます。そして2巻の左手も慣れてきたら3巻も始めて、3冊並行して進めます。
1曲1曲がとても短いので3冊並行しても大丈夫です♪
レッスンで新しい曲を一緒に歌ったり弾いたりして、それを宿題に出すのでおうちでも自分で弾けます。

急に難しくなったりしないで進むし1曲が短いので、毎週どんどん進めます。
読譜力を付けるのには難しくない曲でどんどん数をこなすことが大事なので、そういう意味でも最適な入門テキストだと思います♪


入門用には他にもお気に入りのテキストがありますので、それもまたの機会にご紹介したいと思いま〜す!



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2010/07/16 (Fri) / 教材(子供) / comment(5)

大好きな教材♪その2

この前「大好きな教材♪」でギロックの曲集とポリフォニー導入の曲集をご紹介しましたが、今日も先生のお気に入りの教材をご紹介させて頂きます♪

今日はピアノの曲集ではなくてソルフェージュの教材です。
ソルフェージュって、簡単に言うと音感教育・・・・・じゃちょっと大雑把すぎるかな。
まず楽譜を読むこと、その音高、リズムなどを歌や演奏にうつせること、そこからの応用で逆に、聴いた音を楽譜にうつすことや、理論と結びつけて行ったりする、基礎的かつ総合的な内容ということになります。

Wikiは割とわかりやすいかな。→こちら。

私は小さい子も最初からソルフェージュをレッスンに取り入れています。
そうした方が体や感覚でも覚えやすいし、頭でも理解しやすいと思います。

それに絶好の教材はこちら!!

呉暁先生の「リズムとソルフェージュ」のシリーズです♪

  いっぱいあるよーん。

どの本も前半にリズムの課題、後半にソルフェージュ(視唱)の課題があって、それを平行して進めて行きます。


まず一番始めは「4歳のリズムとソルフェージュ」。
「タン(4分音符)」と「タタ(8分音符)」から始まります。

  音符が大きくて小さい子もわかりやすい♪


ソルフェージュの最初はこれです。↓

  すっきり見やすく分かりやすい!


2冊めの「5歳のリズムとソルフェージュ」になるとけっこういろんなリズムも入ってきます。↓

 おっ。2声リズムも!!


リズムの課題はぴこ教室では、
  1、「タン」や「タタ」で読みながらリズムを叩く。
  2、拍子を数えながらリズムを叩く。
  3、拍子を振りながらリズムを読む。
の3通りのやり方でやっています。

2声のリズム課題は、
  1、拍子を数えながら上のリズムを右手、下のリズムを左手で叩く。
  2、上のリズムを「タン」や「タタ」で読みながら、下のリズムを手で叩く。
というやり方でやっています。

  2分の2拍子や8分の3拍子も!!


これを毎回少しずつやっていると、頭と体でリズムを理解していけるようになります♪
すると「4分の3拍子のリズムを2分の3拍子にヘンシンさせよう!」なんてけっこうレベルの高い課題もふつーにできるようになっちゃいます♪

 こんなカンジ!!

あ、ノートの課題もいつもやってます。


ソルフェージュの方はこんな感じです。↓
メロディーを歌う課題の他に、「おんてい」や「ふよみ」といった課題もはさんであります。

  これは半音の練習だねー。


ソルフェージュも毎回やってると、やっぱり全然違います。だんだん音を聴かなくても楽譜の音符を見て歌えるようになってきます。音を自分の中でイメージできるっていうのは大切なことです。ピアノの演奏にもつながってきます。

この教材の作者である呉暁先生は実は私は大学のソルフェージュの授業でお世話になっていたのですが、ソルフェージュ教育や幼児の音楽教育において素晴らしい先生で、他にもいろんな教材や本を出されています。どれも素晴らしい教材で、実際使ってみるとダントツに使いやすくて手放せません!!


オマケでぴこ先生のリズム課題用グッズ♪

  かわいくて楽しい!!

これでちびっこのハートをがっちりつかむわけデス。(笑)
リズムの嫌いなコはいないなあ〜〜。だって楽しいもんね☆

というわけで、今日はソルフェージュの教材でした!



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2010/06/09 (Wed) / 教材(子供) / comment(6)

大好きな教材♪

えーと今日は先生がとても気に入っているピアノの教材を少し紹介したいと思います♪

今回ご紹介するのは、レベルで言うと両手の譜読みが高い音も低い音もある程度自分でできるようになったコ・・・う〜ん、うちじゃバイエルは使わないけど、バイエル中くらいのレベルかな?

まず1つめはこちら!
ギロックの「ピアノ・ピース・コレクション」



ギロックの曲集はいくつか出ていて、どれも大好きでよく使いますが、これはその中でも弾きやすい、小さめの曲がたくさん入っています。

ギロックはほんと、「うまいなあ〜〜っ!!」とか、「ニクいなあ〜〜!!」って思わずうなるいい曲がたくさん。難しくていい曲、って世の中にたくさんあるけど、こんなに弾きやすいのに心ときめく和音使いや、イメージの膨らむ展開がどの曲にもあるのがすごい!!

「音楽のときめき」を知って、「音楽の表現」をこれから身に付けていってもらいたい頃のコたちにそれを教えるのにもってこいの教材です。

 イメージの膨らむタイトルがたくさん!

現代の作曲家なので、アーティキュレーションや曲想の指示も細かく書いてあって子どもにも分かりやすいです。

曲の構成や素材の音形、イメージなど説明しながら曲想豊かに私が弾いて聴かせると、子どもたちもよく理解して素敵に表現できるようになってきます。音楽の本質への第1歩と言ってもいいのではないでしょうか!

そういう意味で本当にいい教材です。ギロックの他の本についてもまた書きたいと思います♪


もう一冊はこれ!!!
これこれ!!!

「プレ・インヴェンション」



これよ〜〜〜これこれこれ、これいいです。使ってます。
「プレ・インヴェンション」ということで、バッハのインヴェンションをやる前にポリフォニー(多声音楽)の曲をもっと弾いとこうよ!って曲集です。

1ページの短くて易しい曲もたくさんあって、でもだんだん複雑で難しいのも出てきます。(並びは難易度順ではない)

ピアノってポリフォニーじゃなくても常にいくつもの声部を1人で弾くことの多い楽器なので、ポリフォニーの曲をちゃんと、2声なら2声、3声なら3声、って弾き分ける・・・というかまず聴き分けることってすごーーーく大事なことです。
でもね、なれないうちはそれがなかなか難しいです。

なので割と早いうちからポリフォニーの曲を弾いておくのって、その後のためにとても良いことだと思います。
この曲集はそれの希望を満たしてくれる曲集です!
短くてとってもキュートなポリフォニーの曲がたくさん入っていてもうウホウホですよ!!
ウホウホ!!

 ウホウホ!!

いくら易しいとは言っても、最初はやっぱり弾きづらいです。でも丁寧に1声部ずつきちんとフレーズを意識して弾きこんで、両手を対等に弾けるようにして、メロディーとメロディーが絡み合う、ポリフォニーならではの醍醐味を感じられるようにレッスンしていくと、だんだんポリフォニーらしく演奏できるようになってきます♪

ああ楽しいなーポリフォニー。(笑)


どちらも心トキメク曲集です♪
音楽はトキメキです!!
生徒のみんなにもたくさんトキメいてもらいたいです♪



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2010/05/10 (Mon) / 教材(子供) / comment(0)
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HN:
ぴこ
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性別:
女性
職業:
せんせい
趣味:
ピアノ
自己紹介:
土浦市のピアノ教室の先生でぴこと申します。
猫の「いちご」と暮らしてます。

武蔵野音楽大学でピアノを専攻し卒業後土浦で教室を開きました。

ピアノを教えることも弾くことも大好きです!
毎日生徒のみんなとレッスンするのが楽しみです♪
現在は尊敬するピアニストのN先生にレッスンしていただいています。

ジャズピアノも勉強中。千葉県のA先生にレッスンして頂いてます。

音楽理論も大好き♪理論のレッスンもします。

音楽はクラシック以外にも様々なジャンルを聴きます。

音楽以外の趣味はHIPHOPダンスです。2016年からスクールに通っています。
基本的には家で猫と過ごします。
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