キュンとさせちゃうぞ!!
先日大人のYちゃんというおねえさんがレッスンのあとに、
「先生が弾くのを聴くと、『わあ〜こんなふうに弾きたいなあ〜!』と思うんですけど自分でいざやろうとするとなかなか☆」
と言うので、
「え!Yちゃんも今日いい感じだったよ♪」
「そうですか♪でも先生のピアノはいつも『わあ〜♪』って思います」
「ほんと!?私ね、実はいつも『キュンとさせよう』と思って弾いてる」
「そうなんですか!」
「うん、レッスンで弾く時、どんなに小さな曲でも、どんなに短いフレーズを弾く時でも、『キュンとさせよう』とか『グッとこさせよう』と思って弾いてるよ(笑)」
「わあ〜まんまとキュンとしてます〜!(笑)」
「こうやってすぐ目の前で直接聴くのって、CDで聴くのとかとまた違ってすごい直接的で生々しいじゃない?」
「はい!」
「ちょっとした『音色』とか、ちょっとした『間』の取り方とかでも、直接ビンビン来るじゃない?」
「そうですねえ〜!」
「でも、普段こんなに目の前で生の演奏を聴くことって実は他ではなかなかないじゃない?」
「あーそうですよねえ」
「だからね、私はみんなにこうやって『キュン』とさせるのも私の仕事と思ってる」
「そうなんですか!」
「うん、だって『キュン』と来たら『これ弾きたい!』とか『こんな風に弾きたい!』って思うわけじゃない?原動力だよね?それって」
「ああそうです〜!」
「で、こうやってピアノの音で『キュン』ときたり『グッ』と来たりそういう体験をしたらさ、もしいつかレッスンを辞める時が来ても、それからもきっとずっと、ピアノとか音楽が好きだと思うの。
だからレッスンでピアノを弾いてみんなに『キュン』とさせるのも私の仕事だと思ってるんだ」
「そうなんですねえ〜!キュンときますよ〜〜いつも」
「弾くと分かるからさ、みんなが聴いててキュンときてるの。子どもとかも『おお〜!」』とか言うからね。(笑)」
「そうなんですねー!先生はいつも具体的にここからこうやって、って説明してくれるから、家でその通りに弾くと『あ!これこれ!この感じ!先生が弾いてた感じ!』って思ったりします♪」
「そう、実際に聴いた『音のイメージ』があるとね、そこに近づいて行けるんだよね。音って見えないからさ、大きくとか小さくとか言われても実際の音のイメージがないとなかなか分かりづらいもんね」
「そうですね〜」
「だからそういう意味でも弾いて伝えるのも仕事だよね」
という話をしました。
音楽で、ピアノで心が動いたり、それをまた音で伝えたり、それがまた誰かの心を動かしたり、そんな体験は人の心や人生を輝かせたり豊かにしたりするものだと思うのです。
そしてそれは世界的な大ピアニストでなくても、もっと身近なところで誰でもできる体験なのです。
そんな体験をみんなとシェアしたいなと思いながら、毎日レッスンしています♪
暑くてだらんとしているウインクいちごです☆