4月からぴこ教室でレッスンを始めた5歳になったばかりのMちゃん♪(イニシャルでMちゃんて多いな〜)
レッスンやおうちの練習について、先日Mちゃんのお母さんにメールを送りました。
それを読んでMちゃんのお母さんから、
「正直、家では叱ることを避けるために私自身娘のレッスンを避けているところもありますが、母としてどのように関わっていけばよいのかわかりませんでした。
先生からいただいた文章を拝読し、何か肩の荷がおりたというか・・・胸のつかえが取り去られた気が致します。あとはアドバイスを実践し娘とともに努力し成長できればと思います。」
とのお返事を頂きました。
そのお返事を読んで、おうちでの練習について悩んだり疑問に思ったりしているお母さん、お父さんは他にもいらっしゃるかもしれないなあ…と思い、Mちゃんのお母さんに許可を頂いて、その内容をブログに載せてみることにしました。
あくまで私の考えであり、私のやり方ですが、参考になればと思います♪
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今日少しお話させて頂きました、レッスンの進め方やおうちでの練習についての私の考えを少し整理してお伝えしておいた方が良いかなと思いまして、メールさせて頂きます。
おおまかに言いますと、目標としましては、クラシックのショパンやベートヴェンなど有名作曲家の曲をきちんと弾ける(テクニックや表現も)ようにして、音楽を演奏する楽しさを感じられるようになってほしい。
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そのためには何年もかかるので、そこまでまずは続けられるようにしたい。
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そのためには、「楽しく」ないとムリ。特に小さいうちは。
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なので余計なストレスを与えない。
そしてまずは読譜力を付け「自信」を持たせる。
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そのためには、レベルにあった教材を使う。
小さいうちは初見でもゆっくりなら弾けるくらいのレベルの課題。
そのかわり毎回新しい課題をどんどんやる。レベルにあった課題をたくさん数をこなして少しずつレベルが上がって行くと、ストレス無く読譜力が付いてくる。
どんどん読めて進めれば本人も自信になります♪
クラシックにおいてはとにかく楽譜がスラスラ読めないことにはその他の事(テクニックや表現)まで充分にできないので、ブルクミュラーに入るくらいまでは読譜力を付けることをかなり優先します。
これが初級の子についての考え方ですが、ここまででもけっこう根気が要ります。(;^_^A
大人でもずっとモチベーションを保つことは難しいですし、小さい子に「やる気あるの!?」と言っても、なんでしんどい思いしてやらなきゃならないのかハテナ??となってしまいますよね。(;^_^A
なので、「しんどいな〜〜(lll ̄Д ̄)」と、いかに思わせないようにするか、これが大事なところだと思います。
そのために、繰り返しになりますがレベルにあった教材(そしてなるべく楽しいと感じられる教材)を使うこと、1度にあれもこれもやらせようとしないこと、自分で弾ける力を付けること、自分で練習できるように指導していくこと、あとはできないことを叱らないこと、などを心がけています。
基本的にはおうちでも自分で弾けるように、レッスンで一度練習したものを宿題として出します。今のところはおうちでもすぐ弾けると思いますが、教本が進んでいくと、すぐには弾けないところも出てくると思います。
でもそこが力を付けるチャンスでもあります。
リズムをちゃんと理解できていなかったり、指使いやテクニック的なことがうまく行かなかったり、そこをレッスンで一緒に考えて理解を深めたり、上手な練習の仕方を覚えたりしていきます。
そういう積み重ねが力になっていきます。
一番やってはいけないのは、弾けないところを、弾いて聴かせて覚えさせることです。
ずっと親御さんが練習で弾いて教えていて、読譜力が付かなくて悩んで他の教室からうちに来た子が今までに何人かいます。
おうちでは基本的には「練習を応援する」「練習したことをほめる」「マルもらってきたらほめる」をしていただけたら私としては十分ありがたいです♪
できないところがあれば、それは教本のレベルが合っていないのか、音符やリズムが理解できていないのか、練習の仕方が分からないのか、と考えて、次に打つ手を考える材料となりますので、そのままでも全然大丈夫です。
でももしMちゃん本人が「ここおしえて!」と聞いてきたら、「ヒントをあげる」ようにして、音やリズムはなるべく自分で考えさせるようにして下さい。「今度先生に聞いてみたら?」でもよいと思います。
それから、おうちで弾く時の具体的なことですが、今日お話しましたように、まずは次の音を考える時間を充分に与えて下さい。
大人だって、いくらゆっくりとは言っても新しい曲をなかなかインテンポでは弾けないし、絶対に焦ってしまいます。
メトロノームや手拍子に合わせて弾くというのは実はけっこう難しいです。
やってみるとお分かりになるかと思いますが、「合わせて」弾くというのは、普通に「弾く」以外にもう1つ別の神経を使うことになります。自分の弾いているものの他の音を常に「聞きながら」弾くことになります。ある程度覚えて弾けている状態でないとけっこう弾きづらいです☆
ですので、正しいテンポを取ることは大切なことではありますが、順番としては後です。まずは焦らず次の音を考えて準備して弾くようにして、ある程度慣れてきて余裕が出てからでしたら効果的です。
音が十分準備できずに「えい!」と弾いて違う音を弾くクセは付けないようにします。
「あれ?ここはミってわかってるのについレを弾いちゃう!」
というような経験は誰でもあると思います。これは、一度間違って弾いた音がインプットされて、クセになってしまうからなんです。
ですので、最初の譜読みの段階で、なるべく間違った音をインプットしないように、きちんと準備できてから弾く習慣を付けることがすごーくすごーーく大事です。これは子どももそうですが、大人の生徒さんにもよく言います。
えーと、整理してお伝えしようと思ったのに長くなりました。(;^_^A
今の段階でお伝えしたいことを書きました。
ピアノを弾く、音楽を演奏する本質的な楽しさや喜びが分かるところまでになるには何年かかかります。その何年か先を見据えて長期的な計画を持ちながら、コツコツと目の前のことに取り組んで行かなくてはなりません。
まだ小さなMちゃんが、少しでも楽しく、喜びや自信を感じて続けて行けるようにレッスンしていきたいと思っています。(^_^)
お聞きになりたいことや気になることなどありましたら何でもおっしゃって下さい♪
どうぞよろしくお願い致します。
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というメールを送りました。
本来音楽は楽しいもの。いつも楽しく、喜びを感じてレッスンを進めて行けたらと思っています。
生徒さんはもちろん、それを応援するおうちの方にも負担に感じることなく、楽しみにお子さんの成長を見守って頂きたいと思います。
生徒さんを教えて行くのは先生である私の責任です。どうぞお任せ下さい♪
という私は今日、新宿のN先生のところへ自分のレッスンに行って来ました!
2時間、曲にしてえーと6曲、たっぷりと教えて頂き、体力は最後の一滴まで使い果たしてきました!
うーんもっとうまくなりたい……。
N先生の出演される演奏会の情報を教えて頂きました!
なんとコンチェルトを弾かれるんですって〜〜〜〜♪
超楽しみーーー♪♪♪
ああ……今日はもう電池切れデス……おやすみなさい☆
♪茨城県土浦市のピアノ教室♪
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