ニコライ・ホジャイノフ ピアノリサイタル!!
13日の土曜日、つくばのノバホールにニコライ・ホジャイノフのピアノリサイタルに行って来ましたー!!
この間の日記に書いたこのコンサートです♪

とにかく名曲揃い(玄人向け)のプログラムで、絶対いいコンサートになる!!と確信を持っていたので超楽しみにしてました♪
うちの教室の大人の生徒さん達と一緒に聴きました。
ニコライくん(←すでになれなれしい)はなんと今年22歳という若さ!
しかし2010年のショパンコンクールでは当時18歳でありながらファイナリストにまでなり(第一次予選では最高点をマークした)、その後他の国際コンクールで優勝したりまだモスクワ音楽院の学生でありながら世界で演奏活動もしているというピアニストです。
ステージに出て来たニコライくんはまだ少年のような面差しで思わず「がんばれー!」とつぶやいてしまった私でしたが(笑)、演奏は聴いてびっくりの堂々たる素晴らしい演奏でした。
しょっぱなにベートヴェンの31番のソナタという、晩年の大作であり名作を持って来て、もうそれだけで期待でこっちがドキドキ緊張!
聴いて驚いたのがニコライくんの息を飲むような美しい音。
ピアノってこんなに美しい音が出せるの!?ってくらい、澄んでいて柔らかくてでも粒が立っていて、そして p でも遠くまで伸びやかに響いていくような、心が吸い込まれるような美しい音を出すんです。
このソナタがまた、美しいじゃないですか。(涙)
このソナタは、私はベートーヴェンのソナタの中で一番心に響くというか、沁みるです。
第1楽章のシンプルだけど、シンプルだからこそ心に沁みるテーマ。こんなに愛らしくて穏やかなメロディーなのに、調性は明るいのに胸を締め付けられるような気持ちになります。
悲しみの果ての、諦めの先の、悟りのような・・・。
その第1楽章をニコライくんがどこまでも透き通っている美しい音で、愛しむように奏でるのです。
せ・・・・・せつない・・・・・・。(涙)
音も美しいけど、とにかく感心というか感動させられたのは、なんて言うかな、精神力?集中力??
この曲の静かな所とか遅い部分。3楽章もそうだし、そこを非常に落ち着いて思慮深く弾いていましたね。
難しいよ?音が少なくて暗くて遅くて静かな部分。
ニコライくんはそこを集中して、というより自分が深い深い精神世界に入り込んでいるかのように深い表現をしていた。
安定感、というより一体感。
この後に弾いたラヴェルの「夜のガスパール」の第2曲目の「絞首台」もほんとにそれを感じました。
「うう~~んすごい!」ってうなるくらい。
「絞首台」もすごくテンポも遅いし音も少ないし結構長さもあるし、それを最初から最後まで絶妙のコントロールでその世界を作り上げていたのが素晴らしかった。
「絞首台」はずっといくつかのパートの音が鳴ってるんだけど、その高音と低音のパートの音量や音質のバランス、そして和音の中のバランスが絶妙にコントロールされて、そしてテンポもそれが必然と思えるタイミングで刻んで流れていました。
揺るがないテンポから生まれてくる深い静寂と死の世界。
それが全然作為的でなく、自然というか、彼が音楽と一体になってその音楽が生まれてくるように聴こえました。
そうそう、その「作為的でなく自然な」というのは、ニコライくんの奏法でも非常にそれを感じました。
フォームやタッチ。腕や身体の動きが無駄がない、無理がない。
だからこその楽器本来の美しい音が鳴らせるし、超絶技巧な部分もあれだけ鮮やかに弾けるんだろうなあ~!とそこにも深く感心。
近頃の若いピアニストの一部や日本のアマチュアのコンクールで流行っている(?)これ見よがしな大げさな身体の動きや表情(あ、ごめんなさい毒吐きました)、そんなのいらないんじゃないかなあ?と思う。こういう演奏見ると。
まあエンターテイメントという意味ではプロがやるのは狙ってる部分もあるとしても、アマチュアがそこまで指導されるってのはどうなのでしょう?と時々思います。
話がそれましたが、それくらいニコライくんがまあ自然で素晴らしい技術でした。
それもあってか、ここは好みもあると思いますが、曲想もとても自然。これ見よがしな歌い回しが無い。
一緒に聴いていたNさんも、「クセ?が無くて、音楽がスウッと入ってきますね」って言ってました。そうそう、そんな感じでした。
で、ベートーヴェンに話が戻りますが、あのですね、私、泣いた。(涙)
3楽章のあの深い悲しみと絶望、諦め・・・それがニコライくんの深く美しい音で心に沁みて来るわけですよ。どうしてもベートーヴェンの辛い人生を思ってしまうわけですよ。
この頃はもう耳もほとんど聴こえてないんだろうな~・・・それはどんな苦しみで絶望なんだろう・・・その中でこんなに美しい音楽を生み出すのか・・・・・とか。私生活でもいろいろあったろうしね。
そこであのフーガですよ!
フーガが流れて来た瞬間に「神様」を感じて、そして涙が・・・・・。
ベートーヴェンは音楽で神様の世界に近づきたかったんじゃないかな、神様を感じたかったんだろうなって思う。
救われたかったんだろうなって。
絶望して、諦めても、でも音楽への情熱は、憧憬は褪せることが無かった、むしろ最後まで情熱は燃え盛っていたんだろうなって思う。
それをありありと感じるのです。このソナタは。
それを22歳のニコライくんが素晴らしく表現し、伝えていました。
なんなんだーーーこの22歳はーーーっ!?
なんかベートーヴェンだけでこんなに書いちゃった。(汗)
私的には次のラヴェルの「夜のガスパール」も大好きなのでもうたまらんたまらん。
さっき「絞首台」のこと書いたけど、私は第1曲の「オンディーヌ」が好きで、ニコライくんの魔法のような夢のような美しいピアニッシモであの水の精の音楽を奏でるのを聴いて、いや~~ほんと素晴らしかったです。
こんな美しく音を鳴らしてくれるなんて、スポンサーのYAMAHAさんもわざわざ会場にピアノ運び込んだ甲斐があるってもんですよ!(笑)
そんで後半はショパンの「舟歌」と「子守唄」。
これはまたニコライくんの美しい音を際立たせる選曲ですね~!
「舟歌」はショパンの数多くの名曲の中でも私も好きな曲ですが、ショパンの和声の上手さ、水面にきらめく光の色彩や微妙な陰りの変化と美しさを表現していました。
「子守唄」もいやーうなりましたねー。
このミニマルとも言える左手の和声の繰り返しの上で美しく転がるような優しいメロディー。
ミニマルだからこそ浮かび上がる美しさがあるんだなあ~~。
このミニマルミュージックをこんなに夢のように美しく心地よく弾けるなんて・・・。
でもね、このショパンの2曲も、とても自然で、過度にロマンティックなところは無いの。
今時の若者って洗練されてるのかしらねー。
で、最後はリストの「ロ短調ソナタ」。
これも大曲ですよっ!!
重くハードですよ!!
ここでこれまでとはまた違った超絶技巧なニコライくんのパワーもたっぷり聴かせてくれました。
見事!!
まだ少年のようでふあふあヘアーの王子様(?笑)の、溢れる才能と力量をたっぷり堪能させていただきました~~!!!
と呆然としていたらアンコールがこれまたビックリ☆
1曲目はリストの「愛の夢」で、これは、うんうん、アンコールってこういうのだよね♪とみんな楽しく聴いてたら、2曲目は・・・おや?聴き覚えのある旋律・・・・・編曲物?ん?フィガロ??こういう編曲物はリストだよねきっと・・・・・なんて思っていたら、あれあれあれあれ??あれよあれよあれよあれよ〜〜という間に圧倒される超、超、超絶技巧のオンパレード!!
えええええ~~!?と目が点になるすごいテクニック!!
ひえ~~っ!?
(リスト作 ブゾーニ編曲「フィガロ ファンタジー」)
もう拍手喝采☆
そして鳴り止まぬ拍手に応えてもう1曲!!
これがリストの「半音階的大ギャロップ」!!
これぞピアノのオリンピックや~~!!!
と彦摩呂が言いそうな(笑)目にも留まらぬ超絶技巧をお披露目!!
なんと鮮やかかつパワフルな!!
会場の客電がついてやっと拍手も鳴り止みました。
大喝采~!!
ということで、深い深い精神性を持った演奏、夢のような美しい音色、そして圧巻のパフォーマンスと、幅広く懐の深い演奏を聴かせてくれた、若干22歳の王子様でした☆
将来楽しみやなあ〜〜。
ショパンコンクールの審査員をされた日本を代表するピアニストの小山実雅恵さんも、予選で聴いたニコライくんのショパンのエチュードと幻想曲は生涯忘れられないと語っておられましたよ。
ああピアノってなんてすごいんだ!楽しいんだ〜!
また買っちゃったじゃんかーCD。(笑)

ベートーヴェンも入ってるもーん。
そしてちゃっかり握手とサインも・・・・・
キャッ!!
笑顔で握手してくれました・・・ああこれできっと私もちょっとピアノが上手くなったはず・・・ええきっと。
生徒のみんなも機会があったらぜひ一流ピアニストの演奏を生で聴いてみてね。
感動体験は、きっと音楽への関わり方を変えてくれる。
CDじゃあの音を再現できないのよ。っていうかスピーカーやヘッドフォンじゃ再生できないのよー。
ふうーいっぱい書いて疲れたよー☆
もう頭回らん。おしまい~。
この間の日記に書いたこのコンサートです♪
とにかく名曲揃い(玄人向け)のプログラムで、絶対いいコンサートになる!!と確信を持っていたので超楽しみにしてました♪
うちの教室の大人の生徒さん達と一緒に聴きました。
ニコライくん(←すでになれなれしい)はなんと今年22歳という若さ!
しかし2010年のショパンコンクールでは当時18歳でありながらファイナリストにまでなり(第一次予選では最高点をマークした)、その後他の国際コンクールで優勝したりまだモスクワ音楽院の学生でありながら世界で演奏活動もしているというピアニストです。
ステージに出て来たニコライくんはまだ少年のような面差しで思わず「がんばれー!」とつぶやいてしまった私でしたが(笑)、演奏は聴いてびっくりの堂々たる素晴らしい演奏でした。
しょっぱなにベートヴェンの31番のソナタという、晩年の大作であり名作を持って来て、もうそれだけで期待でこっちがドキドキ緊張!
聴いて驚いたのがニコライくんの息を飲むような美しい音。
ピアノってこんなに美しい音が出せるの!?ってくらい、澄んでいて柔らかくてでも粒が立っていて、そして p でも遠くまで伸びやかに響いていくような、心が吸い込まれるような美しい音を出すんです。
このソナタがまた、美しいじゃないですか。(涙)
このソナタは、私はベートーヴェンのソナタの中で一番心に響くというか、沁みるです。
第1楽章のシンプルだけど、シンプルだからこそ心に沁みるテーマ。こんなに愛らしくて穏やかなメロディーなのに、調性は明るいのに胸を締め付けられるような気持ちになります。
悲しみの果ての、諦めの先の、悟りのような・・・。
その第1楽章をニコライくんがどこまでも透き通っている美しい音で、愛しむように奏でるのです。
せ・・・・・せつない・・・・・・。(涙)
音も美しいけど、とにかく感心というか感動させられたのは、なんて言うかな、精神力?集中力??
この曲の静かな所とか遅い部分。3楽章もそうだし、そこを非常に落ち着いて思慮深く弾いていましたね。
難しいよ?音が少なくて暗くて遅くて静かな部分。
ニコライくんはそこを集中して、というより自分が深い深い精神世界に入り込んでいるかのように深い表現をしていた。
安定感、というより一体感。
この後に弾いたラヴェルの「夜のガスパール」の第2曲目の「絞首台」もほんとにそれを感じました。
「うう~~んすごい!」ってうなるくらい。
「絞首台」もすごくテンポも遅いし音も少ないし結構長さもあるし、それを最初から最後まで絶妙のコントロールでその世界を作り上げていたのが素晴らしかった。
「絞首台」はずっといくつかのパートの音が鳴ってるんだけど、その高音と低音のパートの音量や音質のバランス、そして和音の中のバランスが絶妙にコントロールされて、そしてテンポもそれが必然と思えるタイミングで刻んで流れていました。
揺るがないテンポから生まれてくる深い静寂と死の世界。
それが全然作為的でなく、自然というか、彼が音楽と一体になってその音楽が生まれてくるように聴こえました。
そうそう、その「作為的でなく自然な」というのは、ニコライくんの奏法でも非常にそれを感じました。
フォームやタッチ。腕や身体の動きが無駄がない、無理がない。
だからこその楽器本来の美しい音が鳴らせるし、超絶技巧な部分もあれだけ鮮やかに弾けるんだろうなあ~!とそこにも深く感心。
近頃の若いピアニストの一部や日本のアマチュアのコンクールで流行っている(?)これ見よがしな大げさな身体の動きや表情(あ、ごめんなさい毒吐きました)、そんなのいらないんじゃないかなあ?と思う。こういう演奏見ると。
まあエンターテイメントという意味ではプロがやるのは狙ってる部分もあるとしても、アマチュアがそこまで指導されるってのはどうなのでしょう?と時々思います。
話がそれましたが、それくらいニコライくんがまあ自然で素晴らしい技術でした。
それもあってか、ここは好みもあると思いますが、曲想もとても自然。これ見よがしな歌い回しが無い。
一緒に聴いていたNさんも、「クセ?が無くて、音楽がスウッと入ってきますね」って言ってました。そうそう、そんな感じでした。
で、ベートーヴェンに話が戻りますが、あのですね、私、泣いた。(涙)
3楽章のあの深い悲しみと絶望、諦め・・・それがニコライくんの深く美しい音で心に沁みて来るわけですよ。どうしてもベートーヴェンの辛い人生を思ってしまうわけですよ。
この頃はもう耳もほとんど聴こえてないんだろうな~・・・それはどんな苦しみで絶望なんだろう・・・その中でこんなに美しい音楽を生み出すのか・・・・・とか。私生活でもいろいろあったろうしね。
そこであのフーガですよ!
フーガが流れて来た瞬間に「神様」を感じて、そして涙が・・・・・。
ベートーヴェンは音楽で神様の世界に近づきたかったんじゃないかな、神様を感じたかったんだろうなって思う。
救われたかったんだろうなって。
絶望して、諦めても、でも音楽への情熱は、憧憬は褪せることが無かった、むしろ最後まで情熱は燃え盛っていたんだろうなって思う。
それをありありと感じるのです。このソナタは。
それを22歳のニコライくんが素晴らしく表現し、伝えていました。
なんなんだーーーこの22歳はーーーっ!?
なんかベートーヴェンだけでこんなに書いちゃった。(汗)
私的には次のラヴェルの「夜のガスパール」も大好きなのでもうたまらんたまらん。
さっき「絞首台」のこと書いたけど、私は第1曲の「オンディーヌ」が好きで、ニコライくんの魔法のような夢のような美しいピアニッシモであの水の精の音楽を奏でるのを聴いて、いや~~ほんと素晴らしかったです。
こんな美しく音を鳴らしてくれるなんて、スポンサーのYAMAHAさんもわざわざ会場にピアノ運び込んだ甲斐があるってもんですよ!(笑)
そんで後半はショパンの「舟歌」と「子守唄」。
これはまたニコライくんの美しい音を際立たせる選曲ですね~!
「舟歌」はショパンの数多くの名曲の中でも私も好きな曲ですが、ショパンの和声の上手さ、水面にきらめく光の色彩や微妙な陰りの変化と美しさを表現していました。
「子守唄」もいやーうなりましたねー。
このミニマルとも言える左手の和声の繰り返しの上で美しく転がるような優しいメロディー。
ミニマルだからこそ浮かび上がる美しさがあるんだなあ~~。
このミニマルミュージックをこんなに夢のように美しく心地よく弾けるなんて・・・。
でもね、このショパンの2曲も、とても自然で、過度にロマンティックなところは無いの。
今時の若者って洗練されてるのかしらねー。
で、最後はリストの「ロ短調ソナタ」。
これも大曲ですよっ!!
重くハードですよ!!
ここでこれまでとはまた違った超絶技巧なニコライくんのパワーもたっぷり聴かせてくれました。
見事!!
まだ少年のようでふあふあヘアーの王子様(?笑)の、溢れる才能と力量をたっぷり堪能させていただきました~~!!!
と呆然としていたらアンコールがこれまたビックリ☆
1曲目はリストの「愛の夢」で、これは、うんうん、アンコールってこういうのだよね♪とみんな楽しく聴いてたら、2曲目は・・・おや?聴き覚えのある旋律・・・・・編曲物?ん?フィガロ??こういう編曲物はリストだよねきっと・・・・・なんて思っていたら、あれあれあれあれ??あれよあれよあれよあれよ〜〜という間に圧倒される超、超、超絶技巧のオンパレード!!
えええええ~~!?と目が点になるすごいテクニック!!
ひえ~~っ!?
(リスト作 ブゾーニ編曲「フィガロ ファンタジー」)
もう拍手喝采☆
そして鳴り止まぬ拍手に応えてもう1曲!!
これがリストの「半音階的大ギャロップ」!!
これぞピアノのオリンピックや~~!!!
と彦摩呂が言いそうな(笑)目にも留まらぬ超絶技巧をお披露目!!
なんと鮮やかかつパワフルな!!
会場の客電がついてやっと拍手も鳴り止みました。
大喝采~!!
ということで、深い深い精神性を持った演奏、夢のような美しい音色、そして圧巻のパフォーマンスと、幅広く懐の深い演奏を聴かせてくれた、若干22歳の王子様でした☆
将来楽しみやなあ〜〜。
ショパンコンクールの審査員をされた日本を代表するピアニストの小山実雅恵さんも、予選で聴いたニコライくんのショパンのエチュードと幻想曲は生涯忘れられないと語っておられましたよ。
ああピアノってなんてすごいんだ!楽しいんだ〜!
また買っちゃったじゃんかーCD。(笑)
ベートーヴェンも入ってるもーん。
そしてちゃっかり握手とサインも・・・・・
笑顔で握手してくれました・・・ああこれできっと私もちょっとピアノが上手くなったはず・・・ええきっと。
生徒のみんなも機会があったらぜひ一流ピアニストの演奏を生で聴いてみてね。
感動体験は、きっと音楽への関わり方を変えてくれる。
CDじゃあの音を再現できないのよ。っていうかスピーカーやヘッドフォンじゃ再生できないのよー。
ふうーいっぱい書いて疲れたよー☆
もう頭回らん。おしまい~。


