そうだったのか!音楽理論 その2:音楽のキモ!!「終止感(解決)」
はい、先生の大好きな音楽理論のお話です。
まだ1回しか書いてなかったけど、その1回目には「調」のことを書きました。
→そうだったのか!音楽理論 その1:「調って?」
それで今日は2回目ですけど、いきなり音楽理論のいっちゃん「キモ」のとこ書きます。
もうこれがキモのキモです。いちばん肝心なこと書いちゃいますよ!!
【 和音の『解決』 】
この間「調」の話を書きましたが、一般的な「長調」と「短調」はそれぞれ、基本的に7個の音でできています。
私たちがピアノなどで使うドレミの「音」は、(1オクターブ内で)白鍵7個と黒鍵5個の12個の音があって、「長調」、「短調」ではそのうちの7個を材料として音楽を作るわけです。
ここ、結構重要だけどみんな言われるまであんまり分かっていないところですよ?
♯や♭がそれぞれ付いてたり付いてなかったり、7個の材料はそれぞれの調で違います。
(ちなみに実は世界にはこの一般的な長調と短調以外の調子(そして音階)の音楽があって、5音音階とか6音とか8音の音階とかもあります)
まあその7個の音を順番に並べたのが長音階と短音階で、でも音階の話はまたするとして、今日は一番わかりやすいハ長調で話を進めます。
「ハ長調」とは、この間の理論の話で書いたように「ハ(つまりド)の音が中心の明るい響きの音楽」です。
ハ長調は♯や♭がないので、白鍵の7個が材料です。
ド レ ミ ファ ソ ラ シ
の7個。
この7個の音に、それぞれ1個飛ばしに音を重ねて和音にします。
ソ ラ シ ド レ ミ フ
ミ フ ソ ラ シ ド レ
ド レ ミ フ ソ ラ シ
↑こうなりますね。縦に見てね。
(「ファ」は小さい「ァ」を入れると画面上できれいに並ばないので「フ」としました)
それぞれの和音に低い方から順に番号を付けます。
ソ ラ シ ド レ ミ フ
ミ フ ソ ラ シ ド レ
ド レ ミ フ ソ ラ シ
1 2 3 4 5 6 7
これ、理論の話をする時には和音に付く番号は本来はローマ数字で表します。
でも文字化けとかしたらイヤなのでここではこの数字にします。
それぞれ、ハ長調の1の和音、2の和音、3の和音・・・となります。
それぞれに響きの性格というか性質があって、その役割を「機能」と言います。
この中の「5の和音(ソシレ)」には「1の和音(ドミソ)」に行きたいよ〜!!という性質があります。
その性質を強めるのに、もう1個上に音(ファ)を重ねてエネルギーをより強くする場合が多いです。
フ
レ ソ
シ ミ
ソ →行きたいよー!!→ ド
5 1
さて、やっと前準備の話が終わったので、今日のその「キモ」の話をします。
言いますよ!!!
すっごいキモのキモだけ言うと、
クラシックでもポップスでもジャズでもロックでも、この
『「5の和音」から「1の和音」へ行きたいよー!!!』
というエネルギーで音楽はできています!!!
∑(゚Д゚;) え、ええっ?
いやまあ、それはすごい雑な言い方ですよ?でもそうなんです。
もちろん、その5の和音と1の和音をつなぐものがいろいろあったり、または5から1に行くと見せかけて違うところに行って「あんもうっ」と思わせたり、5に似た代わりのものを使ったり、もっと拡大解釈して違う和音を使ったり、わざとそのエネルギーを避けてみたり、などなどもあります。
でも分析すると面白いように、音楽ってそのエネルギーでできてます。
って言うか、作る方もそれを使って作ってるというか。
学校で「きりーつ、れい、ちゃくせき」って時の「チャーン、チャーン、チャーン」っていう音は、「1の和音、5の和音、1の和音」です。
ド シ ド
ソ フ ソ
ミ レ ミ
ド ソ ド
1 5 1
全部の音入れて弾くとこんな感じかな。
これ、5を弾いて1に行かなかったらすごーくモヤモヤするでしょう?
そして、5のあとに1に行ったら「よかった、ホッ」って感じがする。
これが「終止感」です。音楽理論では「解決」と言います。
これが音楽のキモです!!
他の調でも同じです!!
モーツァルトとか、めっちゃ1と5だらけでできてるよ!!
分析するとおもしろいよ♪
ということで今日はここまで〜。
またいつか〜!
Someday〜〜!!