体の使い方7:「音階をきれいに弾く」
♪ 体の使い方 ♪
その1:「姿勢」
その2:「手のフォーム」
その3:「親指」
その4:「タッチ」
その5:「和音をそろえる」
その6:「アクセントの鳴らし方」
ということで今までいろんなテクニックについて書いてきましたが、今日は「音階をきれいに弾くコツ」というか練習法について書きたいと思います。
というのはつい数日前の大人のYちゃんというお姉さんのレッスンの中でいくつかの方法で練習をしてみたところ、私もYちゃん本人も「おおお〜〜!!きれいになったね〜!」と変わったので、あ、これブログに書いとこ♪と思ったのです。
Yちゃんが弾いていたのはショパンの遺作の嬰ハ短調のノクターン。
映画「戦場のピアニスト」でも使われていた、とても人気の高い美しい曲です。
で、その曲の終わりに出てくる長くて速い音階のパッセージ。これですね。
あ、この写真だと調号が見えないけど#が4つ付いてます。
とても繊細で美しくて印象的なエンディング部分ですね。
この音階を、粒をそろえてなめらかに、音量は小さいけれども音がぼやけないで美しく響かせたいところです。黒鍵が入っているのがまた難しいところです。
レッスンでこんなことをやりました。
1. まずフォーム
基本の状態で手首が下がっていると、指がくぐったりまたいだりする度に手首が上下することになります。すると音が不揃いになります。
手首が下がらず、上がり過ぎずの形にして安定させ、指くぐり・指またぎで音の段差を付けないようにします。
指はもちろん立ててアーチ型にします。
2. ゆっくりマルカート
速いパッセージですが、速くばかり弾いていると不揃いになる部分があったりします。
弾きづらいところで重さが乗らないというか上滑りしてしまう指があったりするので、ゆっくりで一音一音しっかり弾くことで確認していきます。
3. 付点リズム+アクセント練習
もうこれは最強!どんな音形の練習でもこれをやると効果テキメンです!!!
付点リズムにして、プラス、長い方の音はアクセントでしっかり強く、短い方の音は軽く力を抜いて弾きます。
ゆっくり弾くのもいいし、慣れたら速くすれば速い動きの練習にもなります。
これもきちんと弾けていない指の音の矯正になるし、重さや打鍵スピードのコントロールが良くなる。瞬発力も付きますね。効果テキメン!
4. 一定の重さを乗せる
指の根元の関節のあたりに一定の重さを乗せるようにして弾くことで、音量が揃うのと音質がくっきりする効果があります。練習では私が実際に生徒さんのその部分に指を乗せて、ほんのちょっと重さを乗せて弾いてもらいました。
指先に重さが乗る、そしてそれを支えて、そしてその重さが次の指へ、その次の指へと移動していく感覚がつかめたようです。
音量の小さいところではごく小さい重さを、音量を増やしたいところでは重さを増やしていけばよいわけです。
5. 重心を少しずらす
1の指がくぐるところでちょっとつながりが悪い。それは手の重心が真ん中のままで弾いていたのでくぐるのがちょっと大変だったわけですね。
それを音階を上るところではひじや手首を少し右側、外側に開くようにすることで重心が次に進む右方向に移るので、1の指がくぐるのがスムーズになりました。
6. つかむように弾く
ここまで来てだいぶ音が揃っていい音にもなりましたが、もうちょっとなめらかさを出したい。
そのためには、指を固めて弾くのではなく、ほんのちょっと、1本1本、「つかむ」ような動きをしながら弾きます。
音階は隣の音を弾いて行くので距離的には近いですが、でも指でつかむように内側に関節を動かすことによって、指1本1本がシャクトリムシみたいに自分の手を次の場所へ「引き寄せる」ように弾くことになるわけです。
それによって次の音への移動がスムーズにつながり、音のつながりがとてもなめらかになります。
動きが柔軟になり、黒鍵と白鍵の段差にも対応できます。
音階でもそうですから、もっと幅の広いアルペジオなんか弾く時にはすごくすごく大事なことですよ♪
と、以上のことをやっていって最後の6番目のことを練習して弾いてみたら、
「わああ〜・・・!なめらかになりました〜!変わりましたねえ・・すごい!!」
とYちゃん本人も変わったのがよく分かったみたいでした♪
弾き方を変えたら音も必ず変わります♪ぜひ試してみて下さい。
ところでさっき話に出てきました「戦場のピアニスト」。
これですな。
うわ〜これや!観たなあ〜これ映画館で。うわ〜辛い・・・重いわ〜・・・重くて辛い映画なの。あ〜思い出した。予告編だけでも辛いわ。(汗)
その1:「姿勢」
その2:「手のフォーム」
その3:「親指」
その4:「タッチ」
その5:「和音をそろえる」
その6:「アクセントの鳴らし方」
ということで今までいろんなテクニックについて書いてきましたが、今日は「音階をきれいに弾くコツ」というか練習法について書きたいと思います。
というのはつい数日前の大人のYちゃんというお姉さんのレッスンの中でいくつかの方法で練習をしてみたところ、私もYちゃん本人も「おおお〜〜!!きれいになったね〜!」と変わったので、あ、これブログに書いとこ♪と思ったのです。
Yちゃんが弾いていたのはショパンの遺作の嬰ハ短調のノクターン。
映画「戦場のピアニスト」でも使われていた、とても人気の高い美しい曲です。
で、その曲の終わりに出てくる長くて速い音階のパッセージ。これですね。
あ、この写真だと調号が見えないけど#が4つ付いてます。
とても繊細で美しくて印象的なエンディング部分ですね。
この音階を、粒をそろえてなめらかに、音量は小さいけれども音がぼやけないで美しく響かせたいところです。黒鍵が入っているのがまた難しいところです。
レッスンでこんなことをやりました。
1. まずフォーム
基本の状態で手首が下がっていると、指がくぐったりまたいだりする度に手首が上下することになります。すると音が不揃いになります。
手首が下がらず、上がり過ぎずの形にして安定させ、指くぐり・指またぎで音の段差を付けないようにします。
指はもちろん立ててアーチ型にします。
2. ゆっくりマルカート
速いパッセージですが、速くばかり弾いていると不揃いになる部分があったりします。
弾きづらいところで重さが乗らないというか上滑りしてしまう指があったりするので、ゆっくりで一音一音しっかり弾くことで確認していきます。
3. 付点リズム+アクセント練習
もうこれは最強!どんな音形の練習でもこれをやると効果テキメンです!!!
付点リズムにして、プラス、長い方の音はアクセントでしっかり強く、短い方の音は軽く力を抜いて弾きます。
ゆっくり弾くのもいいし、慣れたら速くすれば速い動きの練習にもなります。
これもきちんと弾けていない指の音の矯正になるし、重さや打鍵スピードのコントロールが良くなる。瞬発力も付きますね。効果テキメン!
4. 一定の重さを乗せる
指の根元の関節のあたりに一定の重さを乗せるようにして弾くことで、音量が揃うのと音質がくっきりする効果があります。練習では私が実際に生徒さんのその部分に指を乗せて、ほんのちょっと重さを乗せて弾いてもらいました。
指先に重さが乗る、そしてそれを支えて、そしてその重さが次の指へ、その次の指へと移動していく感覚がつかめたようです。
音量の小さいところではごく小さい重さを、音量を増やしたいところでは重さを増やしていけばよいわけです。
5. 重心を少しずらす
1の指がくぐるところでちょっとつながりが悪い。それは手の重心が真ん中のままで弾いていたのでくぐるのがちょっと大変だったわけですね。
それを音階を上るところではひじや手首を少し右側、外側に開くようにすることで重心が次に進む右方向に移るので、1の指がくぐるのがスムーズになりました。
6. つかむように弾く
ここまで来てだいぶ音が揃っていい音にもなりましたが、もうちょっとなめらかさを出したい。
そのためには、指を固めて弾くのではなく、ほんのちょっと、1本1本、「つかむ」ような動きをしながら弾きます。
音階は隣の音を弾いて行くので距離的には近いですが、でも指でつかむように内側に関節を動かすことによって、指1本1本がシャクトリムシみたいに自分の手を次の場所へ「引き寄せる」ように弾くことになるわけです。
それによって次の音への移動がスムーズにつながり、音のつながりがとてもなめらかになります。
動きが柔軟になり、黒鍵と白鍵の段差にも対応できます。
音階でもそうですから、もっと幅の広いアルペジオなんか弾く時にはすごくすごく大事なことですよ♪
と、以上のことをやっていって最後の6番目のことを練習して弾いてみたら、
「わああ〜・・・!なめらかになりました〜!変わりましたねえ・・すごい!!」
とYちゃん本人も変わったのがよく分かったみたいでした♪
弾き方を変えたら音も必ず変わります♪ぜひ試してみて下さい。
ところでさっき話に出てきました「戦場のピアニスト」。
これですな。
うわ〜これや!観たなあ〜これ映画館で。うわ〜辛い・・・重いわ〜・・・重くて辛い映画なの。あ〜思い出した。予告編だけでも辛いわ。(汗)