先生ついついアツくなる
日々生徒のみなさんとレッスンしているとその度に、
「わ〜音符がどんどん読めるようになってるなあ!」
「おお〜、ちょっと難しいかなと思ってた宿題の曲がちゃんとできてるなあ」
「ずいぶんしっかり音が出せるようになったなあ」
「言わなくてもアーティキュレーション(音のつながり)に気をつけられるようになったなあ♪」
「強弱の幅を出せるようになったなあ」
「おお〜左右のバランス調節できてるじゃない!」
「こんななめらかに弾けるようになって表現力が付いたなあ♪」
「おっ!前にやった腕の使い方、言わなくても使えてるな!」
などなど、みなさんの成長に気付いてうれしくなることがたくさんあります。
ピアノを弾く上で身に付けていくことは本当にたくさんあります。
楽譜を読んで両手の10本の指で弾くことだけでも大変なことです。
テクニック的なこと、音楽的な内容、表現・・・。
少しずつ身に付けて行くことで表現できる世界がどんどん広がって行きます。
私が特にうれしくて感動するのは、「音質」の違いを理解して表現できるようになったなー!と感じる時ですね。
「音質」って言葉で言うとちょっとわかりづらいような気がしますが、
「やわらかい音・かたい音」
「重厚な音・軽やかな音」
「ウェットな音・ドライな音」
「あたたかく豊かな音・氷やクリスタルのような冷たく澄んだ音」
「明るくキラキラした音・暗く沈んだ音」
↑これらはどちらが良い音ということではなくて使い分けです。
そのほかに、
「曇った詰まる音・よく通る響く音」
「かすれた音・芯のあるいい音」
みたいなのは、「よくない音」と「いい音」ですね。
言葉では抽象的に聞こえますが、レッスンでそういった言葉で説明して、実際に私が弾いて音を聴かせれば「なるほど」「確かに」って感じでもう分かってくれます。
それからその弾き方を説明して一緒に練習すると「音質」を変えて弾けるようになります♪
そして曲の中で、その曲、その部分の表現のための音を出せるようになります。
ベートーヴェンの重厚な和音(「悲愴」の冒頭とか)の表現。
そうですね、「悲愴」の一楽章の冒頭は重く、暗く、絶望的な表現の音ですが、二楽章では温かみのある響きの豊かな音で弾きたいですよね。
ドビュッシーのたとえば「月の光」。
どこまでも透き通った響きで弾きたい!でも、静かだけれど決してふわふわぼんやりした音じゃなくてクリアな音にしたい。
ショパンの有名な2番のノクターン。軽やかだけれどもドライにならず、ロマンティックでなめらかで美しい響きで弾きたい。
モーツァルトのソナタの早いパッセージは、軽やかでキビキビと一粒一粒がはっきりクリアーで生き生きとした音で弾きたい!
というように、「音質」のコントロールのテクニックは曲の表現に欠かせないものです。
「音量」のコントロールは割とわかりやすいしやりやすいですが、それプラス大事なテクニックです。
音質のコントロールは具体的に言うと「打鍵スピード」と「そこにかける重さ」のコントロールになりますが、そのための指、手首、腕、上半身の使い方がそれぞれけっこう違ってきます。
そういうのをね〜、生徒のみなさんが上手になってくるとうれしいですね〜♪
「おおっ!やるなあ〜♪」って思います。
大人の方もどんどんできてきますし、子供たちもそうですねえ、ブルクミュラーの前にもギロックやプレ・インヴェンションでもそういう内容をやりますね。
特にプレ・インヴェンションでは舞曲が多いのでリズミカルな曲がたくさんあって、明るくキビキビ生き生きした音の出し方とかはさんざんやりますねえ。そしてそれと対比したなめらかな部分の表現もありますね。そういう対照的な表現はおもしろいしわかりやすいのでとてもいい練習になります。
そういうテクニックを身に付けて表現の幅が広がれば広がるほど曲は生き生きとしてくるし、音楽が楽しくなってきます♪
そして先生はついついアツくなります。(笑)
それでなくても暑いのにアツくなってごめんよ〜〜!!
ところでこのあいだね、自分用にソファーを買ったの。
こんなのを一生懸命組み立てたの。
ちょっと大変だったけどいい感じ♪
いちごちゃんも気に入ってくれて・・・♪
とっても気に入って・・・
気に入っていつもそこで寝て・・・・・
あれ・・・?
私座れなくない??(汗)
最後のところ、笑っちゃいます。
ありがとうございます(≧ω≦)♪
居心地のいい場所はすぐ猫に取られます☆
私はソファーの足元に座っています(笑)