絶対音感
さっきテレビで「絶対音感」のことがちょっと出てきたので絶対音感の話でも。
厳密な意味での絶対音感はちょっと違うのですが、一般的に認識されている意味での絶対音感というと、聴こえてくる音がドレミのなんの音か分かる、すなわち音が「ドレミ」で聴こえてくる、ということですね。
これは私もあります。音が「ドレミ」の言葉で聴こえてきます。テレビではそれを特殊能力みたいに扱っていましたが、特に特殊能力でもないし音楽的な才能とかとは関係ないです。まああればちょっと便利なところはあります。
小さい頃からピアノを習っているとけっこう高い確率で自然に身に付くんじゃないかなあ。これは私の経験(生徒へのレッスンなど)から至った持論なのですが、ドレミの「音」が耳に入って来るのと同じ頃にドレミの「名前」も入って来るとそうなる気がします。
私は子供のレッスンでは始めてからしばらくはしつこくしつこくしつこく、ドレミを歌わせながら譜読みさせます。それは絶対音感を付ける目的ではなくて、「音符(楽譜)」と「音名」と「鍵盤」を早く、しっかり結びつけるという目的でやっているのですが、こうやっているうちにいわゆる絶対音感も付いているようです。
音大時代いろんな人の話を聞くと、どうやらピアノ科のクラスはほとんどが絶対音感があって(固定ド)、声楽のクラスだと絶対音感ではなくて相対音感(移動ド)の人の割合が多くなるようでした。
単純にピアノ科の人は小さい頃からレッスンを受けていた人が多いからじゃないかなと思います。
知っているピアノの先生のうちのお子さんは、小さい頃から歌のピッチとかとてもよいけど絶対音感はなかったですよ。たぶんピアノを自分で始めるずっと前からピアノのドレミの「音」がたくさん耳に入っていて、ドレミの「名前」があとからだったからじゃないかな。なんて思いました。
でも相対音感はバッチリでどこの音からでもカラオケの♯ボタンや♭ボタンみたいに移動して歌えちゃう。
音楽的には相対的な音感があれば問題ないのですが、例えば音を聴いてそれを楽譜に書き取る「聴音」とか、メロディーの楽譜をその場で見て楽器無しでそれを歌う「新曲視唱」とか、そういう課題が音大の入試や授業の中であるのですが、そういうのに関しては絶対音感があるとずいぶん便利ではあります。
ちなみにドレミの音というのは自然界にある無限?の音から1オクターブを12個に平均に区切って取り出したものです。あ、ドレミの音は1オクターブの中に白鍵がドレミファソラシの7個と黒鍵が5個の12個です。その音と音の間にももちろん音はあります。なので、その間あたりの音が聴こえてもドだかレだかはっきり聴こえなかったりはします。
音は空気の振動で、振動の速さというか細かさ?で音の高さが変わります。真ん中のドから5個上のラが440Hz(くらい。)Hzというのは周波数の単位で、これは1秒間に440回振動するということです。
楽器のドレミの音はそれぞれの周波数で一定の振動をしているのですが、何かをガチャン!とかバリン!とか打った音とかはいろんな周波数の音が混じっているのでドレミに聴こえなかったりします。たまたまきれいな周波数の波形を描くような音だとドレミに聴こえたりします。
周波数の話はまあいいか。
とりあえずドレミの音はドレミの言葉で聴こえちゃうので、人の話と音楽が一緒に聴こえているのは苦手です。二人から同時に話しかけられてるみたいになっちゃうから。なので、テレビを見ててもだいたいそのうち消音ボタンを押して無音でなんとなく見てますね。今は字幕が出るので、ニュースとかはそれで全然問題ないし、バラエティーもけっこうイケますよ。それで何か気になる話が出てきたら「なになに??」って音量を上げます。(笑)
さっきの「絶対音感」もふとテレビ見たら有吉が絶対音感って言ってる字幕が出てたから「なになに??」って音量上げました。(笑)
関係ないですが今日私お休みだったのでホリエモンの本を読んでそしてちょっと泣いた。
いや今までホリエモンに特に興味はなかったしどちらかと言うとイヤなイメージを持ってたけど、イメージと違ってた。すごい努力の人だし前に進もう、進もうとする意志と力の強さがハンパない人だと思った。
やっぱり大きなことを成し遂げる人ってそれだけのことをしてるんだなあ。