「ピアノのムシ」その2:巻き線職人
先日の記事で「ピアノのムシ」という調律師さんのマンガのことを書きましたが、その後コミックスを全部買って読みました☆
この間の記事では、そんなに専門的というわけではないけどと書いたけど、いやいやかなり専門的な話がいろいろ出て来ておもしろかったです。
例えば「巻き線職人」の話とか!
ピアノの弦って、低い方の音の弦は芯になっている線の周りにコイルみたいにもう一本の巻き弦をくりくりくりくり〜って巻いてあるのです。
そのくりくりくりくり〜って巻く職人さんがいるのですよね。そんなマニアックな内容がマンガになっててビックリしました。(笑)
伝説の巻き線!!「政宗」!!
そうそうこんなふうに巻くの。
私本物の(?)巻き線職人さんが巻き線巻いてる所見た事あるんです。
しかもあの名高いベーゼンドルファー(Bösendorfer)のウィーンの工房でです!!
まだ20代の頃でしたけど、ウィーンのベーゼンの工房に行ったことがあるのですよ。なかなか貴重な体験でしょ?その頃お世話になっていた調律師さんに連れてってもらったのです。
これはそこの地下かなんかのお部屋にあった昔のベーゼンドルファー。
と20代のワタシ。(遠い目)
これも。
いやー工房の中でいろんなお仕事をしているたくさんの職人さん達がいらっしゃって、その中に巻き線巻いている方もいました。
その時まで巻き線って手で巻くって知らなかったから(機械で巻くものもあります)、「ええ〜っ!!手で巻くの!?」とビックリしました。
良い楽器ってそういう熟練の職人さんの手間ひまが至る所にかかっているので、まあ高くてもしょうがないよなあと思います。
ちなみにその工房を見学したあと、ベーゼンのなんと社長さんとランチをさせていただきまして、社長さんに「ウィンナーシュニッツェル(ウィーン名物の子牛のカツレツ料理)とポテトでいい?」と聞かれて、食の細い私は(絶対食べきれない!)と思って「ポテトは無しでシュニッツェルだけでいいです」と言ったら、大きなお皿一面にはみ出すくらいの特大のシュニッツェルがでーん!!と乗って出て来て(いや、そうじゃないんだけど・・・汗)と思ったのを思い出します。
そんなわけでかなりマニアックなピアノネタが出て来る「ピアノのムシ」、おもしろかったです。
ピアノネタの他に、楽器屋業界や調律師業界、ピアノ教室業界の裏話的な話もいろいろ出て来て、フィクションと言えども「ええ〜っ、そんな話まで描いちゃっていいの〜!?」と思ったりしてそういうのもなかなかおもしろいです。(笑)まあ私は一匹狼なんで、そういう業界のなんやかやとは縁が無く、気楽なもんですわ〜。
続きも楽しみだなー♪
ウィーン?社長!!!
坂東市のホールにベーゼンあるんですよね!!
弾いてみたいなぁ!
音楽のマンガとか!将棋のマンガとか!
今は色々流行ってますね
マンガから色々知れたり、憧れたり!きっかけになったりってありますよねー!
知っている方がのだめに楽器のことなどで関わった人がいて、
私はドラマしか観なかったけどあとから漫画のほうを読みたくなりましたー(^^)
3月のライオンも私はアニメからですが読んでみたいなー!
そうなんです、まさに本場ウィーンのベーゼンドルファーの工房に行ったのです。
今思えば貴重な体験でした。
状態の良いベーゼンドルファーはまさに極上なピアノです。品があって豊かで心地良い音と、指に馴染んで繊細に反応する鍵盤のタッチ。
ここら辺でも気軽に弾ける場所があるといいんですけどねえ。土浦のホールにはスタインウェイすら入ってないですもんねー。
「のだめ」は全巻持ってるのでよかったら貸しますよー♪
あ、「ピアノのムシ」も!
(・ω<)-☆