先生うなるの巻:「月の光」
大人のお姉さんYちゃんは今ドビュッシーの「月の光」を弾いています。
ドビュッシーのピアノ曲の中でも特に人気が高く有名なこの曲。この間Yちゃんとのレッスンで先生は川平慈英さん並に「クゥーッ!!」とうなりながら熱く語ってしまいました。
「クゥーッ!!この透明感!!美しいよね〜!!でもさ、美しいだけじゃなくてこう、せつないじゃない?これってさ、もちろん月の光の透明な美しさだろうけどさ、でもこのせつない美しさって、
『恋』だと思うの。」
「恋、ですか!」
「うん、だってせつないじゃない?甘いしね♪
でもさ、この最初の部分は澄み切っていて、恋とは言っても『恋に憧れる』とか、『憧れの人をそっと思う』くらいの感じだと思うのね。」
「ふんふん」
「そのあとの中間部。ここで心がざわめくじゃない?どんどん感情が湧き出て止められない想いに流されて高まっていくじゃない?」
「はい!」
「そんな恋の波に流されて流されて、そしてまたふと『しん』とした夜空を見上げるとそこに月があるわけだ。」
「最初のメロディーですね」
「そう!
ところがさ!!恋を知る前とは響きが違っているわけだ!!
特にここっ!!
この一音!!
この一音がさ、弾く度に天才の一音だと思うわー!
理論で言うとD♭のコードの7thの音になるんだけど、この『♭ド』の一音が足されることによって、最初の部分ではクリスタルのように透明で何の曇りも無かった『♭レ、ファ、♭ラ』の響きに人間臭さが生まれるんだよね!
透明だった少女の瞳に、恋を知る事で新しい色彩が生まれたのね!!」
「おおおお・・!!」
「そして恋を知らなかったあの日の瞳にはもう二度と戻れないのよ」
とその言葉をややうっとりと言ったあとに先生もう一度、
「クゥーッ!!」
とうなったよね。(笑)
先生コウフンしてごめん。Yちゃん引いてなかったかな。(汗)
まあ実際はドビュッシーはある詩に影響を受けてこの曲を書いたと言われているのでこんなストーリーではないのかもしれないですが、でもそこまで感じさせてしまうこの一音。
天才の一音ですなあー!
私ここを弾く度に誰かに、
「この一音!!すごくない!?」
と話したくなってしまう。(照)
やはり名曲ですね♪
実はコレ、私の『いつか弾きたい曲リスト』のひとつです♪ふふっo(`ω´ )o
こんなん弾けたら、カッコイイな〜(o^^o)
素敵だなぁ☆と思うけど、なかなか手が出せません…いや、いつか弾いてやる!!
今は『モーツァルト』と『みゆき』を、頑張って練習します〜☆
「月の光」ほんと素敵な曲ですね♪
いやなおみちゃんならもちろんイケるっしょ!
(・ω<)-☆
モーツァルトもいいし「みゆき」もいいし、これからまたいろんなタイプの曲をやって行きたいですね!
先生も楽しみです♪
((o(´∀`)o))ワクワク
やっぱり、ドビュッシー、ラヴェル、フランスもの好きです♪
独特の透明感、響き、魅せますね。
来年はドビュッシーやろうかなぁって思ってます。
その前にラヴェルをしっかりやらなくちゃ
ペダルと、鍵盤と格闘してます
じっくり、コツコツですね
おっ!
もう来年の希望の曲が!!
(o^∀^o)
いいですねえ、今年のラヴェルで練習中のタッチもまたドビュッシーで生かせますね♪
クープランも楽しみにしてますよー♪
(・ω<)-☆