究極のところ
うちの教室の発表会ではクラシックをバリバリ弾く人もいれば、映画音楽やゲーム音楽、ポップスなどほかのジャンルの曲を弾く人もいろいろいます。
先日大人の生徒のTくんというお兄さんに、
「クラシックを教えるのと他のジャンルの曲を教えるのとでは違いってあるんですか?」
と聞かれて、
「うーんそうだね、クラシックの方がやることは複雑にはなるんだけど、究極のところで言うと同じかなあ」
「そうなんですか」
「うん、どのジャンルでも最終的には『グッとくる演奏』になるように指導する」
「『グッとくる』?」
「うん、みんな『この曲を弾きたい!』って思うからには必ずその曲に『グッ』ときたり、『キュン』ときたり『ジーン』としたり『ワクワク』したりしたからだと思うんだよね」
「うんうん」
「それで、それを『聴く』だけじゃ飽き足りなくて自分でも演奏したい!と思うのは、その『グッ』と来たのを自分でも再現したいっていうことだと思うの。そしてそれをまたほかの誰かにも感じてもらいたいと思って弾くんだと思うんだよね」
「ほーなるほど」
「だからクラシックでも他のジャンルでも、聴く人が『グッとくる』その曲の魅力を伝えられるようにと思って音楽を作って行くかな。『演奏する』って聴く人の心を何かしら動かすってことだと思うのよ」
「おお、分かりやすいです。先生に言われてなんか分かったような気がします!」
というような話をしました。
音楽を聴いて演奏していろんなことを感じて、それをまた音楽で誰かに伝えられる。それが音楽をやる醍醐味だと思います♪みんなの『グッとくる』感性、『これ弾きたい!』の思いを大事にしたいです。
発表会を聴いた方に「先生の教室の生徒さんは『表現』がありますね」と言ってもらえることがありますが、それはとてもうれしいですね。
今度の発表会でも弾く人も聴く人もいろんな事を感じられる会になるといいなと思います。
こちら年長さんのMちゃんにもらったかわいいお手紙♪
下は妹のAちゃんからで、「せんせいがくまのぷーさんにへんしんしたところ」だそうです☆
ちゃんとくまさんっぽさが出てる!