音楽の命、自然の命
大人のお兄さんのTくんはピアノをドレミのドから始めて、今月で一年になります。
この一年でどんどん楽譜も読めるようになり、知っている曲もいろいろ弾けるようになってきました!
今やっている曲は現代の日本人作曲家の曲で、シンプルだけど透明感と浮遊感のあるおしゃれできれいなピアノ曲です。アンビエント系というのかな。
今日のレッスンで、練習している次の部分を「ちょっと弾いてみるね」と言って私が弾いてみました。するとTくんが、
「先生が弾くと音楽が生き物みたいになりますね!」
と言いました。
「そう感じた?うれしいね!実はそう思って弾いてるからさ」
「そう思って?」
「うん、どんな曲でも『命を吹き込もう』と思って弾いてるよ」
「おお〜!かっこいいですね!!」
「いや、でもそれは精神的なことだけじゃなくて、そのための具体的な方法っていうのがいろいろあるのよ。そしてそれをみんなに伝授しているのよ」
「そうなんですかあ♪それじゃ僕もそうなれますかねえ?」
「もちろん!今はまだ譜読み段階だけど、ちゃんと『生き物』になるよ♪」
という話をしました。
Tくんが「生き物」と感じてくれたのはうれしかったですね。
音楽に命を吹き込んで、そしてそれが聴く人の心を揺さぶり、動かす。
演奏って、そういうことですものね♪
そしてそれは難しいテクニックが必ずしも必要ではないし、ベテランじゃなくちゃできないことでもないんです。
音楽を感じるハートと、あとはいろんな「コツ」、そういうレッスンは楽しいです♪
さてさて、前回筑波実験植物園のことを書きましたが、今そこで「きのこ展」をやっていまして、我慢できずもう1回行ってしまいました☆
それはそれはたくさんのきのこの展示や解説などなどありましたが、今回一番感動したのは・・・・・
(※以下、「虫」の苦手な方はご遠慮下さいませ)
冬虫夏草。
じぃーーーーーーん・・・・・。(←思い出してまた感動している)
きのこ展の最後に「きのこアート」の展示のコーナーがありまして、そこに「押し花」ならぬ「押しきのこ(?)」の作品を作っている中谷佳詩子さんという方の作品がありましてね、こんな感じです。
たくさんのきのこを使っている作品。
その中に、「冬虫夏草」を使った作品がいくつかあったのです!!!
「冬虫夏草」とは、簡単に言うと虫にきのこが生えるのです。
「冬は虫の姿で夏になると草になる」という意味の名前なのですが、すごく珍しいものです。
ツクツクボウシタケ。
たぶん幼虫にきのこが生えてる。
これはサナギに生えてる。
生えてる生えてる。
めっちゃ生えてる!!
私は昔、新聞で初めて冬虫夏草のことを知り、感動してその写真を切り抜いたのを今でも持っているほど冬虫夏草に憧れがあったのです。(笑)
だって・・・ファンタジーじゃないですか。ホラーでありファンタジー。
子供の頃、ちょっと不気味なうす気味の悪い物語を読んでしまって、ちょっと怖いんだけどいつまでも心から離れないようなそんな気持ち。
冬虫夏草ってそんな存在だったんですよね。
ちょっと話がそれるけど、まさにその冬虫夏草をファンタジーにしたのがこの絵本。
ほら生えてる生えてる。
生えてる生えてる!
生えてる生えてる!きのこ生えてる!!
これは昔私が本屋で一目惚れして買った絵本です。「ALICETOPIA」
ま、そんなわけで思いがけず初めて、長い事憧れていた冬虫夏草をこんなに間近に、こんなにたくさん、こんなに美しい形で見る事が出来て、興奮で帰り道はぼーっとしていました・・・!!
すごーーい!!!
自然とは神秘ですな。
先生のピアノは癒されますよねー(’-’*)♪
あれも聴きたいー、これも聴きたいー!!!
冬虫夏草、その存在すら知りませんでした!みてみたいなー!!
そのえほんもとっても個性的!
Tくんがんばってますよー♪
でもチャーままさんだって、お仕事と家事と育児しながらがんばってて素晴らしいですよっ!!
.。゚+.(・∀・)゚+.゚
冬虫夏草はファンタジーでホラーです☆
菌の世界は果てしないです!