音質、音色。
子供達を教えていて、「おお〜譜読みの力が付いてきたなあ〜!」とか「強弱の変化をこんなに出せるようになったなあ!」とか日々その成長に感動しますが、ここのところ「音質」の変化を出せるようになったと感じて感動することがよくあります。
「プレ・インヴェンション」の中のモーツァルトの軽快な曲を弾いていたWちゃん。
「おお〜!Wちゃんキビキビとした音が上手になったね〜!スタッカートもはぎれよく弾けてて、このモーツァルトの曲の生き生きした魅力がよく出てたよ!」
とほめました♪
また、ギロックの「舟歌」という美しくロマンティックな曲を弾いていたSちゃん。
「Sちゃん右手と左手の音質をちゃんと変えて弾けてたね!左手は低い音だし和音が多くてうるさくなりやすいのにすごくソフトであたたかい音で弾けてた。右手はその響きの上に浮き立つようなくっきりとしてよく通る澄んだ響きで弾けてた!」
と先生は感動しながらほめました。
Sちゃんはその次にブルクミュラーの「アラベスク」をやったのですが、「この曲の『p』は決して弱々しいpじゃなくて、緊張感のあるpなんだよ。だから音量は小さくても音はくっきり、そしてスタッカートは短く鋭く、そうするとこんな風に緊張感のあるpになるよ」と弾いて聴かせて練習するとガラッと音が変わって緊張感のあるpに!
「できてるね!すごくかっこよくなったよ!」
とこれまたほめました♪
「音量」とはまた違った「音質」、「音色」のコントロールは、「音量」と同じくらい大事な表現の一つです。こればかりは電子ピアノではできないですねえ。レッスンでやっていくとだんだん身に付いてきますね。タッチなどを説明しながら、実際に私が弾いて音で聴かせるのが一番分かりやすいですね。
そしていろんなタイプの曲を弾いていくことで、その曲その曲で必要とされる「音質」を使えるようになると思います。なので私はブルクミュラーの前にギロックも結構使いますがそういう意味でもとてもいい曲集だと思います。
ギロックは現代の作曲家ですが、過去の四期のスタイルをきちんと使って作っているのでいろんな表現を使うことができますし、何より楽しいですね。小さい子にもロマンティックな響きのものや近代的な響きのものに触れられるのはとてもいいことだと思います。
大人の方でも、ベートーヴェンをやったりドビュッシーをやったりいろんな時代の作曲家の曲に取り組むとやはりそれぞれに求められる音質の表現があるのでまた全然違うタッチを身に付けたりできていますね。
ピアノはやればやるほど奥深いですね♪
こちら「くちなし」の花。
ほんといい香り!!
「くちなしの花」と言えば渡哲也。
「い〜まではゆび〜わも〜」
って、わかるかなあ〜〜〜?
わかんないかなあ〜〜?名曲なんだけどなあ〜〜☆