「脱力」と「支え」
「先生が弾いてるのを見てると、指をかる〜く下ろしてるだけみたいなのになんでそんなに鳴るんですかねえ」
と大人の男性のMさんが不思議そうにおっしゃいました。
時々そういう風に言われることがありますが、多分それは無駄な力と無駄な動きがあまりないからということになるのかなと思います。
無駄な力をなくすのには、きちんと支えること。
これだと思います。
なんかあちこちで「脱力」という言葉を聞きますが、それ自体は間違ってはいないけれどちょっと「脱力」という言葉が一人歩きしているように感じる事が多いです。
脱力と言っても、「無駄な力を抜く」という意味であって、全部力を抜いちゃったらもちろん弾けません。(笑)むしろ、指がフニャフニャして支えがきちんとしていないと、その分手や腕の重さを自分の腕で「持つ」ことになるので違う部分に余計な力が入ってしまいます。
もちろん音も「いい音」がしません。
ピアノの奏法、フォームやタッチで一番基本は「支える」ことだと思います。
手や腕の重さをきちんと「指で」支える。その支えるポイントがつかめれば、余計な力は抜けてくるし、すると無駄な動きもなくなってきます。そういう所を指導していくと、音もいい音になってきますね。
フォルテの鳴らし方とかも、ただ力を押し付けるように弾いても意外と鳴らないものです。支えるポイントさえきちんとできれいれば、最小限の力で最大限の効果が狙えます。
特に私なんかは女性だし腕や体の重量が少ないので、腕や体をうまく使っていかないと思うような演奏やできないわけなのです。そこらへんはやはり体の大きい男性とはかなり違ってきます。
なので、外国人の男性のピアニストをそのまま真似して弾こうと思ってもダメなのです。自分の体に合った奏法を身につけて行くことが必要です。
だいたいベテランピアニストなんかは長い時間と研究や練習を重ねてそれによって培われた指や、腕や、体があって、それでこそ弾ける奏法ができてくるので、いきなりそこから入って真似しようと思ってもちょっと方向が間違ってしまう場合があります。(笑)
もちろん取り入れるべきこともたくさんありますけどね☆
「不思議だなあ〜」と私の指をしげしげの眺めていたMさんですが、でもMさんもピアノを始めて一年半、みるみる成長されて、音もタッチも一年まえとは比べ物になりません!
でもそう私が言っても、「そうですか?(照)」と、ご本人はあまり気付いていないご様子でしたけど☆
えー私は今週末はジャズピアノの発表会です!!
アレンジは自分では結構気に入った物ができたので、あとはかっこよく、楽しく、思いっきり演奏したいな!!
がんばります♪
足の間からしっぽがピョコリン☆
ほんと!ピアニストさんとかも早い曲なんて
鍵盤が本当軽ーくみえて!!
私は指もふにゃふにゃでなかなかしっかりと弾けなくて。
何事もトレーニングあるのみだなぁー!
発表会はちょっと体調を崩してフラフラしながらもなんとか弾きました☆
(;^_^A
今回も良い経験ができました♪
タッチについてはたくママさんもこれからいろいろやっていきましょー!
お楽しみに♪
(o^∀^o)