「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」
日曜日に映画「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」を観てきました!
パガニーニは1782年生まれのイタリアのヴァイオリニストであり作曲家です。
超絶技巧のヴァイオリニストとして有名で、その才能は悪魔に魂を売り渡して手に入れたとも言われたほどでした。リストがパガニーニの演奏を聴いて「私はピアノのパガニーニになる!」と言ったという話も有名です。
また、ギャンブルに溺れ派手な女性関係があったという逸話もあるパガニーニ。
そんな破天荒な奇才「パガニーニ」を描いた映画です。
で、なかなか評判の良い映画だったのですが自分の感想としては、うーん、あの演奏シーンを映画館の音響で大迫力で聴いたのは楽しかったです。
でもねえ、なんか物語としては・・・浅い感じがしたなー。
なんでかって言うとたぶんね、
イケメンすぎ。
パガニーニが。
だってモデルとかやってる人なんだって。そりゃイケメンだよ。
や、そのパガニーニを演じている人は本当に名ヴァイオリニストで実際に演奏していてすごい迫力なんだけど、でもとにかくイケメンすぎる。
パガニーニはその悪魔的とまで言われる演奏で、演奏を聴いた女性をメロメロにしてしまう、みたいなことなんですけど、あのイケメンじゃ「え?ヴァイオリン下手だったとしてもモテモテだよね?っていうか演奏会でキャーキャー言ってたあの貴族のマダム達は演奏にキャーキャー言ってたのどうなの?」って感じがしちゃうのよ。
そしてどんなに退廃的な描写もファッショナブルになっちゃうのよ。「気まぐれなロックスター」みたいな感じで、人生を、命を音楽にかけているその「狂気」があまり感じられなかったなー。
そこで思い出すのは昔々にテレビで観た別の映画の「パガニーニ」です。
すごく昔なのでとにかく官能的なシーンが多かったことしか覚えていなかったのですが(笑)、でもそのパガニーニは見るからに悪魔に魂を売り渡したような印象だった。
それで探したら見つけました。
1989年のイタリア映画。「パガニーニ」
あーこの予告編見てなんとなく思い出して来た・・・。
こちらのパガニーニは時には醜悪とも言える風貌で恐ろしいような姿をしています。
そうすると、女性達がメロメロになっちゃうのは魔力のような演奏の力で・・・という説得力もありますよね。
こちらの映画、映画としての評判は酷評もあるようですが、でもこの吐血しながらヴァイオリンをかき鳴らし息絶えるシーン・・・このシーンだけでも奇才と言われた音楽家の壮絶な人生が伝わってくるようです。
息子と子猫の清らかさと、ヴァイオリンの鬼気迫る音が胸を締め付けます・・・。
今まさに死にゆく人間の、音楽家の奏でる音。
っていうかこれだけで泣けた。(涙)
「鬼気迫る」ってこういうことだよなー。
そして、本当の「映像の美しさ」とは、どこまでも鮮明なハイビジョンだとかCGのクオリティーの高さとか洗練されたカット割りとか、そういうものとは別のところにあるものなんだなと感じました。
うーん、ヴァイオリンの音がずっと頭から離れません・・・。
パガニーニは1782年生まれのイタリアのヴァイオリニストであり作曲家です。
超絶技巧のヴァイオリニストとして有名で、その才能は悪魔に魂を売り渡して手に入れたとも言われたほどでした。リストがパガニーニの演奏を聴いて「私はピアノのパガニーニになる!」と言ったという話も有名です。
また、ギャンブルに溺れ派手な女性関係があったという逸話もあるパガニーニ。
そんな破天荒な奇才「パガニーニ」を描いた映画です。
で、なかなか評判の良い映画だったのですが自分の感想としては、うーん、あの演奏シーンを映画館の音響で大迫力で聴いたのは楽しかったです。
でもねえ、なんか物語としては・・・浅い感じがしたなー。
なんでかって言うとたぶんね、
イケメンすぎ。
パガニーニが。
だってモデルとかやってる人なんだって。そりゃイケメンだよ。
や、そのパガニーニを演じている人は本当に名ヴァイオリニストで実際に演奏していてすごい迫力なんだけど、でもとにかくイケメンすぎる。
パガニーニはその悪魔的とまで言われる演奏で、演奏を聴いた女性をメロメロにしてしまう、みたいなことなんですけど、あのイケメンじゃ「え?ヴァイオリン下手だったとしてもモテモテだよね?っていうか演奏会でキャーキャー言ってたあの貴族のマダム達は演奏にキャーキャー言ってたのどうなの?」って感じがしちゃうのよ。
そしてどんなに退廃的な描写もファッショナブルになっちゃうのよ。「気まぐれなロックスター」みたいな感じで、人生を、命を音楽にかけているその「狂気」があまり感じられなかったなー。
そこで思い出すのは昔々にテレビで観た別の映画の「パガニーニ」です。
すごく昔なのでとにかく官能的なシーンが多かったことしか覚えていなかったのですが(笑)、でもそのパガニーニは見るからに悪魔に魂を売り渡したような印象だった。
それで探したら見つけました。
1989年のイタリア映画。「パガニーニ」
あーこの予告編見てなんとなく思い出して来た・・・。
こちらのパガニーニは時には醜悪とも言える風貌で恐ろしいような姿をしています。
そうすると、女性達がメロメロになっちゃうのは魔力のような演奏の力で・・・という説得力もありますよね。
こちらの映画、映画としての評判は酷評もあるようですが、でもこの吐血しながらヴァイオリンをかき鳴らし息絶えるシーン・・・このシーンだけでも奇才と言われた音楽家の壮絶な人生が伝わってくるようです。
息子と子猫の清らかさと、ヴァイオリンの鬼気迫る音が胸を締め付けます・・・。
今まさに死にゆく人間の、音楽家の奏でる音。
っていうかこれだけで泣けた。(涙)
「鬼気迫る」ってこういうことだよなー。
そして、本当の「映像の美しさ」とは、どこまでも鮮明なハイビジョンだとかCGのクオリティーの高さとか洗練されたカット割りとか、そういうものとは別のところにあるものなんだなと感じました。
うーん、ヴァイオリンの音がずっと頭から離れません・・・。