マズルカ13番 どんなんなってんねん!!
最近大人の生徒さんでショパンのマズルカの13番(op.17-4)を弾いている方がいまして私も久しぶりに弾いてみましたが、いや〜〜改めてなんていい曲なんだろうー!!!としみじみ思っているところです。
マズルカはショパンの祖国であるポーランドの民族舞踊で、リズムに独特の特徴があります。
ショパンは祖国を非常に愛した人でマズルカを60曲近く作りました。
で、この13番。
なんて・・・なんて言ったらいいの・・・・・。
和声。和声なんだよね。和声が一つ一つ変わるたびに心を締め付けられるような、胸が揺さぶられるような・・・!!
なんちゅー美しく悲しく甘い曲を作んねん!!
メロメロになるちゅーねん!!
一体どんなんなってんねん!!!
ってことでちらっと分析してみた。
まず冒頭。
Am(イ短調)やっちゅーてんのになんでAmの和音(ラドミ)一切出てこないねん!!
これや。この不安定な響きの冒頭ですでに心揺れ動くっちゅーねん。
2段目でG7のドミナント出て来て平行調にでも行くのかと思ったら案の定の偽終止や。
うまいことかわされとるやないかい。
そんで見てみい。
そのあとの右手のメロディー、2音の下降フレーズ4回も続いてんねん。
このメロディーがどうしても「でもー・・でもー・・でも・・・でも・・・」に思える。
どんだけ優柔不断やねん!
しかもその和声が7thやっちゅーのに解決もせんと2回も連続で半音で平行に下降してくるってどういうことやねん!
お願い・・・お願いだからじらさないでトニックに解決させて〜!!
でもまあその最後の7thはこの曲の調のドミナントであるE7が来て、ああやっと、やっとAmが来て落ち着くのね、と思ったら・・・・・
Amになったのたったの1拍だけやんけ!!
1拍!?
2拍目にはもうDmや。
どんだけはっきり答え出したくないねん!!
またはぐらかされとるやんけ!!
そんなこんなでやっとちゃんと主和音であるAmに落ち着くのはこの楽譜で4段目の最後、イントロ終わって16小節目なのです。
ってなんかふざけてるみたいだけど(←ふざけてる)ほんとにこの和声すごいなーと驚きの連続です。左手の伴奏はここまでずっと4分音符で淡々としたリズムなのに、この解決(不安定なドミナントの和音から安定感のある主和音へ進行すること)感の薄い繊細な和声進行の中で、和音の音が1音変わるたびにふと陰ったり、懐かしんだり、愛おしんだり、焦がれたり、その繊細な心の変化、微妙な思いが表現されているのです。
こんなこと誰ができる!?
いや、できない。(反語)
できないよーー!
で、これは次のセクションになるんですけど、さっきの静の部分に対してリズミカルな動きのある部分ですね。
ここの和声でもなんとも印象的な音があります。
真ん中の段のDが出てくるところ。Amの曲なのでDの和音のファの#はノンダイアトニックの音なんですよね。ここのDは・・・なんなんだろう?Fの#はドリアンの響きを出すためのもの??
そしてそのあとのレの#。(やじるし)
これ。これは左がミを弾いてるから鋭い音になるのでとても印象的。しかもその前のドの音から減7度の下降!
でもこれがまたカッコイイわけだ。
このレの#は?
次のE7のドッペルドミナントとしてのB7の導音としてのレの#なのか!?
む、むずかしい。むずかしいけどカッコイイ。
こんなのなんでサラッと入れられるのか。
その下の段のシの♭もすごい素敵だけどなんだろう・・・倚音的な扱いなのか・・・。
ショパンの魅力は繋留音とか倚音の扱いの超絶上手いところだからなあ。
最後のページのこのAのトニックペダル(オルゲルプンクト?)上でのこの和声の絶妙な変化ったら!!
うーーー機能を説明してくれ〜〜〜。
でもって最後はイントロと同じ揺れ動くFの和音で終わるじゃん?
う・・・最後まであやふやなまま私の心を置いてきぼりにするのね・・・・・。
かっ・・・・・・・・・・
甘美すぎる〜〜〜〜〜!!!!!
甘美すぎて楽譜見てるだけで頭しびれるわー。なんていい曲でしょう。
ショパンってきれいでロマンティック〜♪はもちろんそうだけど、実際は和声もすごく複雑だし当時としてはかなり革新的なこともサラリとやっちゃってるんじゃないかな。
でもどこまでも歌心があって美意識に貫かれている。
やはり最高の芸術の一つでしょうね。
そんな音楽に触れられていることが幸せなことだなあーと思う日々です♪
ありがたいありがたい。
そしていつまでも、この繊細な音の一つ一つに心が震える感性を持ち続けられるように、頭が固くならないように、心と耳が柔軟でありたいと思っています。
(※クラシックの和声表記ではなくコードネームで表記してあります。しかも自分のメモ的なものなので大雑把です。すみません。)
マズルカはショパンの祖国であるポーランドの民族舞踊で、リズムに独特の特徴があります。
ショパンは祖国を非常に愛した人でマズルカを60曲近く作りました。
で、この13番。
なんて・・・なんて言ったらいいの・・・・・。
和声。和声なんだよね。和声が一つ一つ変わるたびに心を締め付けられるような、胸が揺さぶられるような・・・!!
なんちゅー美しく悲しく甘い曲を作んねん!!
メロメロになるちゅーねん!!
一体どんなんなってんねん!!!
ってことでちらっと分析してみた。
まず冒頭。
Am(イ短調)やっちゅーてんのになんでAmの和音(ラドミ)一切出てこないねん!!
これや。この不安定な響きの冒頭ですでに心揺れ動くっちゅーねん。
2段目でG7のドミナント出て来て平行調にでも行くのかと思ったら案の定の偽終止や。
うまいことかわされとるやないかい。
そんで見てみい。
そのあとの右手のメロディー、2音の下降フレーズ4回も続いてんねん。
このメロディーがどうしても「でもー・・でもー・・でも・・・でも・・・」に思える。
どんだけ優柔不断やねん!
しかもその和声が7thやっちゅーのに解決もせんと2回も連続で半音で平行に下降してくるってどういうことやねん!
お願い・・・お願いだからじらさないでトニックに解決させて〜!!
でもまあその最後の7thはこの曲の調のドミナントであるE7が来て、ああやっと、やっとAmが来て落ち着くのね、と思ったら・・・・・
Amになったのたったの1拍だけやんけ!!
1拍!?
2拍目にはもうDmや。
どんだけはっきり答え出したくないねん!!
またはぐらかされとるやんけ!!
そんなこんなでやっとちゃんと主和音であるAmに落ち着くのはこの楽譜で4段目の最後、イントロ終わって16小節目なのです。
ってなんかふざけてるみたいだけど(←ふざけてる)ほんとにこの和声すごいなーと驚きの連続です。左手の伴奏はここまでずっと4分音符で淡々としたリズムなのに、この解決(不安定なドミナントの和音から安定感のある主和音へ進行すること)感の薄い繊細な和声進行の中で、和音の音が1音変わるたびにふと陰ったり、懐かしんだり、愛おしんだり、焦がれたり、その繊細な心の変化、微妙な思いが表現されているのです。
こんなこと誰ができる!?
いや、できない。(反語)
できないよーー!
で、これは次のセクションになるんですけど、さっきの静の部分に対してリズミカルな動きのある部分ですね。
ここの和声でもなんとも印象的な音があります。
真ん中の段のDが出てくるところ。Amの曲なのでDの和音のファの#はノンダイアトニックの音なんですよね。ここのDは・・・なんなんだろう?Fの#はドリアンの響きを出すためのもの??
そしてそのあとのレの#。(やじるし)
これ。これは左がミを弾いてるから鋭い音になるのでとても印象的。しかもその前のドの音から減7度の下降!
でもこれがまたカッコイイわけだ。
このレの#は?
次のE7のドッペルドミナントとしてのB7の導音としてのレの#なのか!?
む、むずかしい。むずかしいけどカッコイイ。
こんなのなんでサラッと入れられるのか。
その下の段のシの♭もすごい素敵だけどなんだろう・・・倚音的な扱いなのか・・・。
ショパンの魅力は繋留音とか倚音の扱いの超絶上手いところだからなあ。
最後のページのこのAのトニックペダル(オルゲルプンクト?)上でのこの和声の絶妙な変化ったら!!
うーーー機能を説明してくれ〜〜〜。
でもって最後はイントロと同じ揺れ動くFの和音で終わるじゃん?
う・・・最後まであやふやなまま私の心を置いてきぼりにするのね・・・・・。
かっ・・・・・・・・・・
甘美すぎる〜〜〜〜〜!!!!!
甘美すぎて楽譜見てるだけで頭しびれるわー。なんていい曲でしょう。
ショパンってきれいでロマンティック〜♪はもちろんそうだけど、実際は和声もすごく複雑だし当時としてはかなり革新的なこともサラリとやっちゃってるんじゃないかな。
でもどこまでも歌心があって美意識に貫かれている。
やはり最高の芸術の一つでしょうね。
そんな音楽に触れられていることが幸せなことだなあーと思う日々です♪
ありがたいありがたい。
そしていつまでも、この繊細な音の一つ一つに心が震える感性を持ち続けられるように、頭が固くならないように、心と耳が柔軟でありたいと思っています。
(※クラシックの和声表記ではなくコードネームで表記してあります。しかも自分のメモ的なものなので大雑把です。すみません。)