4つと3つ(幻想即興曲)
大学生のMちゃんはこの間のレッスンでショパンの「幻想即興曲」を終了しました♪
人気の高い名曲ですよね〜〜幻想即興曲!
ピアノを弾く人ならみんな一度弾いてみたいと思う美しくロマンティックな曲ですが、実際弾こうと思うと、2分の2拍子の冒頭では右手は1拍が8等分、左手は1拍が6等分されたリズムになっていてこれがなかなか難しい。つまり4分音符1コ分を右手は4等分、左手は3等分して弾くわけです。
そのMちゃんも最初は、
「前から幻想即興曲は弾いてみたいと思ってつんですけど4つと3つが難しいのでなかなか挑戦できなくて・・・」
と言って躊躇してたのですが、
「だいじょうぶ!!4つと3つは『スルッ』とできるようになる方法があるからまかせて!やってみよ〜!!」
とそそのかして挑戦してもらいました。(笑)そしてがんばって練習して、Mちゃんのお母さんも「最初は先生の書いた絵を見てゆっくり弾いてたのがいつの間にかCDみたいになってて・・・!」と驚いたくらい、スムーズに4つと3つを合わせられるようになりました。先生もうれしい!
この4つと3つっていうのはショパンなんかでは割合よく出てくる。先週高校生のMッキーもショパンのノクターンでこの4つと3つに出くわしたので、この「4つと3つ攻略法」で練習してみました。
まずは4つと3つの最小公倍数12で割ってそれぞれの音符のタイミングの位置関係を確認。
そしてこれをやるとみんな「スルッ」とリズムが体に入ります。
4つと3つ「合わせたリズム」を1つのリズムパターンとして覚える。合わせると「ターンタトッタートター」になります。
で、最初の「タン」は両手一緒だけど、その後は右手(4つ)は「タ」の時、左手(3つ)は「ト」の時に叩く。というようにして、「ターンタトッタートター」を口で唱えながらひざを両手で叩いてリズムを覚えます。
で今度はリズムを口で唱えながらそれに合わせてピアノを弾いてみるとあら不思議!!4つと3つがスルリと弾けちゃった!
Mッキーもその瞬間、
「おおお〜〜〜!!」
と感嘆の声を上げました!
で、
「でもさ、これで右手が4等分で左手が3等分になっているかよく分からないよね?じゃあそれを確認してみよう。聴いててね。」
と言って、まずは右手だけをフォルテ、左手をピアニッシモにして今のリズムを弾いてみると、
(M)「おお〜〜!4等分になってる!!」
次に左をフォルテにして弾いてみると、
(M)「おおお〜〜!!なってるなってる!3等分になってる!!」
と実感できたみたい。
と、こんな練習を繰り返すと、頭でもリズムを理解して体にもすんなり入ります。もう4つと3っつは怖くないよ!みんなどんどん挑戦しよう〜!
話は変わって、昨日はうちのブリュちゃん(Bluthner)の調律にスーパー調律師、「砂田ピアノ調律事務所」のスナダさんに来ていただきました。
これ↓はピアノの中のハンマーアクションの奥にある、「ダンパースプーン」という部品です。普段は見ることの無い部分ですが、その形がほんとに小さいスプーンみたいな形で、見るとかわいくてなんだかうれしい気持ちになるので写真に撮ってみました。
ね!?ほんとにスプーンみたいでしょ!?
ピアノはほんとに数多くの部品でできてます。細かい所までいつもメンテナンスして下さる調律師さんに感謝デス!!
3:4、昔、まさにその方法で12拍子にして膝を叩きました。
ブリュッチ、鳴ってましたねヾ(=^▽^=)ノ
3と4、慣れちゃえば楽なんですけど慣れるまでがなかなか大変ですよね。体で覚えると忘れないですよね。
ブリュちゃん、また弾きに来てください♪