小山実稚恵ピアノ・リサイタル行ってきましたー!

昨日(8月5日)、つくば市のノバホールに小山実稚恵さんのコンサートに行って参りました!!

小山実稚恵さんと言えば日本を代表するピアニストのお一人でもある、素晴らしいピアニストです!(→こちら。

ノバにこんな有名なピアニストがいらっしゃるなんて久しぶりだわ〜。

ということで楽しみにしておりました♪
プログラムは、

  

↑でした!(←自分で打つのがめんどくさいので画像にて。)

あの〜〜、前置き抜かして聴き終わっての感想なんですけど、


すごっ!!!

め、めっちゃすごい!!!

めっちゃすごい!!!


めっちゃすごいーーーっ!!!


あ、3回言いました。(照)
しかもあの素晴らしい演奏に対してこの陳腐な表現ですごくごめんなさい。
いやでもね、これが聴き終わった瞬間の正直な感想デス!

何が凄かったって、なんと言ってもプログラム最後のラヴェルの「ラ・ヴァルス」です!
いや〜〜すごかった!!
圧巻デスよ!!
圧倒的でした!!

まあ他の曲でもそうなんですけど、すごいですね!小山実稚恵さん。
あのソフトでおっとりした女性らしい優しい雰囲気からは想像もつかないくらいの迫力デスよ!!
男性的、と言うよりは、男性顔負け!?ってくらいのパワーと大胆さ!
しかもこの曲はすんごいハードですからね〜。
このハードな曲をちょっと信じられないくらいのパワーとスケールで弾きこなしちゃってて、もう聴いてて大コウフンでした!

だからと言ってやたら弾き散らかしてるとかってわけじゃないんですよ、もちろん。
パワフルだけど必死って感じじゃなくて、まだまだ余裕のある感じでしたね。
あの混沌としたデモーニッシュとも言えるような複雑で難解な響きを持った曲を、うまくまとめるよなあ〜〜と感心しちゃうようにまとめ上げてました。
や、これはよほどのテクニックとパワーと、そして卓越した表現力、構成力、演出力が無いとムリですよね。

そう、「演出力」。
この日、小山さんの演奏を聴いていてずっと感じていたのが「演出力」でした。

一流のプロの演奏って、曲の「解釈」の域にとどまっていないんだなあと感じました。
それプラスアルファーでの「演出」。
曲のどこを、どんなふうに、「より聴かせるか」。

ただ「上手く」弾く人はたくさんいるわけです。そこからまた突き抜ける演奏、聴き手の心を強く打つ演奏っていうのは、もっと「聴かせる」、つまり、よりはっきりとした主張と表現力があるということなんだなーと改めて感じる演奏でした。

ものすごく簡単に言っちゃうと、ある意味表現はより「大げさ」になるわけです。それだけだと語弊があるけど。
全部が大げさだとそれはただの「大げさな演奏」になっちゃう。
そうではなくて、どこをより聴かせるか、つまりどこをどう強調するか、っていうのがその演奏家の表現になるわけですね。そこに曲の理解やセンスで違いが出てくるのですね。テンポや強弱、バランス、間の取り方。人によって全然違ってくるわけです。

小山さんの演奏はそれが非常にはっきりと演出されていて、伝わってきました。
すごく表現の幅が広く、そして豊かでした。
あれだけのスケール感も出せて、そして情感溢れるロマンティシズムがあって、繊細で透明感のある美しい音色もあって、ピアニズム、ピアニスティックな表現というものを堪能させて頂いた演奏でした。

まあ〜〜細やかで速いパッセージなんかもそれはキラキラと美しくて見事でしたよ♪
「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」なんか特に☆
あのゆったりとしたアンダンテスピアナートの部分は、私自分で弾いてた時はすごく飽きちゃったんですけど(汗)、こうして聴くといや〜夢のように美しいですね。自分で弾くと、その後のそれはもう忙しいポロネーズ部分のことが気になってとても夢のような気分にはなれませんでしたね。(汗)

他の曲ももう名曲集みたいにいい曲ばっかりで楽しくあっという間でした♪

CDも買ってちゃっかりサインしてもらって握手もしてもらっちゃったい!

    てへぺろ!!

小山さんステージのアツさとは別人みたいに優雅でお美しかったデスよ♪こんな小柄できゃしゃなお身体のどこからあのパワーが出てくるの!?って感じデス。
握手してもらって、ちょっとピアノ上手くなっちゃったかも!!
なんちゃってー☆

あ、途中の休憩時間でロビーうろうろしていたら、
「せんぱい!!」
って声かけられて、なんと大学の後輩のYさんに会った!
え〜〜何年ぶり〜〜!?じゃきかないくらいぶり!(笑)
「ピアノの教室検索しててー、ホームページみて先輩じゃないかと思ってたんですー☆」
って言われました。
ぎゃぼーはずかしいどーー☆

そんなこんなで楽しい演奏会でした♪
一流の演奏を生で聴くのは、スペシャルな体験デス!!
またつくばに来てほしいな〜♪


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2012/08/07 (Tue) / コンサート / comment(0)

♪渡辺かづき ピアノ・ソロコンサート♪

今日(4日)は、私のジャズピアノの先生である渡辺かづきさんのピアノ・ソロコンサートでした!!
場所はつくばの「はる工房」という、天窓から秋の光の降り注ぐとっても素敵なアートスペースでした♪

先生は私のジャズの先生でもあるし、ピアノ・トリオでの演奏の時などはすごくかっこいいジャズのアプローチをされるのですが、ソロでの演奏ではこれまたガラっと違いまして、なんていうか、美しくて心に染みるような音楽を演奏されます。

先生ご自身のオリジナルが中心で、他にカバー曲なども演奏されます。このオリジナルの曲がこれがとってもいい曲ばかりなんです!ん〜〜、ジャンルで言うと「癒し系」っていうか「ヒーリング・ミュージック」(←同じことか)、に分類されたりするのですが、でも一般的な「癒し系」って言葉から思い浮かべるようなただきれいでやさしい音楽ではなくて、もっと1曲1曲にドラマがあるし、表現に深みがあって繊細で、それはもう多彩なのです。

あといつも驚かされるのは「新鮮さ」です。
先生ご自身が、
「同じ曲でも毎回同じように弾くのは耐えられない」
っておっしゃっているように、毎回違うんです!!
もちろん元のメロディーというのはあるのですが、イントロなんか毎回全然違うし、アドリブ部分ももちろん、全体の雰囲気もその都度全然変わっちゃったりして、だからとても新鮮なのです。
いやあ〜〜〜、それってすごい!!
で、それが実際にできちゃうってところが、先生の音楽の懐の広さというか層の厚さと軽やかさなんだろうなあ〜〜、って思います。

オリジナルも毎回そうやって新鮮なのですが他のカバー曲もすごく素敵でした!!
先生の演奏で聴くと、
「この曲はこんなに美しくて素敵な曲だったんだ!」
って感じますね〜〜!
今回特に感動的だったのは、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」から「メイン・テーマ」と「ラブ・テーマ」のメドレーでのカバー(っていうかアレンジ?)でした。

ちょっとね〜〜〜、ちょっと私の文章では伝えられないような素晴らしい演奏でした〜〜!!なんていうか・・・・すごくストーリーとか映像のイメージが広がるような音楽でした。
おおお〜〜〜・・・・なんか思い出すだけでもグッとくるな〜〜〜。

遠く、深い海の底から生まれてくる、水と光のゆらめきときらめき、みたいなイメージが広がりました。
でもそういう自然の美しさみたいなものの中に、すごく人間的な愛情みたいなものも伝わって来て、ちょっとなかなかできない音楽体験をしてしまいました。

私の友人に至っては、途中の休憩中に話をしたら、
「もうとろけそう〜〜〜・・・!まだ現実に戻ってこれない・・・。」
と骨抜きになっていました。(笑)

それと、アンコールで弾いた、なんと「いとしのエリー」のカバー。
これねえ〜〜〜、桑田さんが聴いたらきっとびっくりすると思うわー。(笑)
これはとにかくヒューマンな愛情溢れるアレンジと演奏で、聴いてたら自然に涙がこぼれてきました。

音楽って、こんなことができるんだなあ〜〜・・・。

という、ほんとにとても貴重な演奏を堪能しました!!!

うちの教室の生徒さんも何人か来てくれてたんですが、みんなとっても楽しんだみたいでよかったです!すごくいい音楽体験ができたと思うな〜〜♪

あ、今日のコンサートにつくばのケーブルテレビが取材に来てて、コンサートのもようが1部オンエアされるらしいですよ?
えーと12日くらいからだっけかな??
うちは見られないけど、つくばにお住まいの方はぜひチェックしてみて下さーい♪




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2009/10/05 (Mon) / コンサート / comment(5)

お勧めコンサート@つくば

いや〜、先日の「旦那の選び方!?」の日記(→こちら)はいろんな方にご好評頂きましたけどね(笑)、あの名言を残した小学4年生のYちゃん、その後も月9ドラマにハマっており、ますます男を見る目を磨いているところであります。

この間も「やっぱり男はこうあってほしい」みたいな論議を2人で交わしてまして(※レッスンはやってます、はい。汗)、Yちゃん的には、

「う〜ん、確かに外見じゃなくて中身で選びたいけど〜、でもYはね、悪いけどデブだけはダメ!ほんと、それだけは『ゴメンナサイ!』ってカンジ!悪いけど!」

とのことです。(笑)

いや、まだまだ若いなYちゃん。(←まだ小四だし。)

でもそしたらYちゃんが、

「でもさ、先生かわいいからきっとそのうち(いい男に)めぐりあうよ!」

って言ってくれて、うん、先生ちょっとガチでうれしかった。(笑)
ん?でもほめられたっていうか・・・励まされたのか?



えーそんな恋愛の秋、そして芸術の秋(ムリヤリつなげたな・・・)、ここで超お勧めコンサートのお知らせデス!!!

ぴこぴこのジャズピアノの先生である渡辺かづきさんが、つくばでソロピアノのコンサートを行います!!

  ☆10月4日(日) ソロピアノコンサート 
             「Harvest Time 〜収穫のとき〜」

      場所:茨城県つくば市「はる工房」

      開演:14:30  入場無料

      ゲスト: 愛田美樹&小野圭子(Voc)

      ご予約&お問い合わせ:Blissful Music 04-7139-3526
                  pakila@jcom.home.ne.jp

      *つくばの素敵なアートスペースで、初のソロピアノ
      コンサートが実現!
      限定50名様のため、要予約となります。
      (未就学児のご来場は、ご遠慮ください。)
      尚、アクセスの関係上、車でのご来場をお薦めします!

なんと今回入場無料です!!
「はる工房」の地図はこちらです。

      

渡辺先生は、トリオの時はめっちゃエキサイティングでかっこいいジャズですが、ソロピアノだとまたガラっと感じが変わって、もう〜〜〜涙が出ちゃうような、美しく、叙情的でせつなく、そして温かい音楽を演奏されます。こっちもこれまたいいのだ〜〜!!!
ぜひぜひいろんな方に聴いて頂きたいです♪
予約の方は私に言ってくれても大丈夫ですよ〜ん。
ぜひどうぞ!!

     →渡辺かづきHP「BLISSFUL MUSIC」


それからもう1つ、これは知り合いでもなんでもないですが、今ぴこぴこがちょーーー楽しみにしているコンサートを教えちゃいます。

エフゲニー・ザラフィアンツ  ピアノ・リサイタル

   11月3日(火:祝) ノバホール  15:00

詳細はこちら!!!

これ!!
プログラム見てちょーーーコウフンしちゃった!!!
プログラムすっごいいいんですけどっ!!!

 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」
 リスト:ペトラルカのソネット104番(巡礼の年第2年イタリアより)
 ショパン:ノクターン/ポロネーズ第6番「英雄」
 バッハ=ブゾーニ:「シャコンヌ」
   (無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番より)
 ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番(改訂版)

ねっ!!!
全部!!!
全部いい曲!!!
全部聴きたい!!!
あたしの大好物のシャコンヌもやるし!!!

しかもすごい安い。安過ぎ。これ行くしかないっしょ!!

というわけでお勧めコンサート@つくばでした♪
楽しみです〜〜。


 すやすや。





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2009/09/19 (Sat) / コンサート / comment(4)

レニングラード国立歌劇場管弦楽団

きのう、レニングラード国立歌劇場管弦楽団の演奏会を聴きにノバホールへ行って参りました!!

ノバホール前はクリスマスイルミネーション。

  

今年はグリーンのライトだった。去年のブルーっぽい方が神秘的で好きだったな〜。

で!!
プログラムは、

 グリンカ : 歌劇「ルスランとリュミドラ」より序曲
 ラフマニノフ : ピアノ協奏曲 第2番ハ短調 op.18
 チャイコフスキー : 交響曲 第6番ロ短調 op.74 「悲愴」

です。
指揮はカレン・ドゥルガリヤン、ピアノはウラジミール・ミシュク。

いい〜〜!!!
プログラムがいい〜〜〜!!!
ラフマニノフとチャイコフスキーー!!!
グリンカの曲は知らなかったけど!!
全曲ロシア!!ロシアもの!!
ロシアン・ナイトですよっ!!

そんなわけで超〜〜楽しみにしていて、前日には「よし、予習っちゅーか復習っちゅーかしておこう!」と思って「悲愴」のCDを出して聴きながら、「おお〜〜鳥肌〜!!いい曲じゃ〜!!」っとすでに鳥肌を立てて準備OK!!

で!!
演奏会です!
最初のグリンカはもう目の覚めるようなはつらつとしたスピード感のある曲で、ものすごい速いフレーズの応酬を見事に聴かせて、オケのみなさんがまず挨拶代わりに

ドウダ〜!!!
ドウデスカ〜〜!!!
ニッポンノミナサ〜〜ン!!!(※片言の日本語のイメージ。)

と言っているようでした。(笑)

そしてピアノが中央に運ばれ、ラフマニノフ。
やっぱりこれはピアノを弾くものとして憧れの1曲じゃないですか!なんかもう大好きなアイドルが出てくるみたいなドキドキ感で、あたしが弾くわけじゃないけど緊張してた。(笑)

そしてミシュクのピアノの鐘のような和音で始まり・・・・・

おっ・・・遅い・・・。(汗)

すごい遅いテンポで開始。その遅さ故に1音1音の緊張感がすごく高まる。で、でもこの後オケにどうつながるんだろう・・・?と思ったけど意外に違和感なくつながりました。
もう〜〜〜オケの第1主題を聴いてすでに泣きそうになった。(笑)
なんてドラマティックで甘美なの〜〜〜っ!!

でもオケが入った第1主題もテンポはゆっくり。その後曲全体テンポは遅めでした。
でもそれがすごく効果的でステキだった。もうとにかくたっぷりと歌わせる演奏で、「美しいハーモニーをたっぷりと味わって弾いたらこのテンポになった」という感じでしたね。

オケの響きがすごく厚みと温かみがあって豊かでたっぷりとしていて、歌い方もとにかくたっぷりと丁寧、でもゆったりと壮大なスケールがあって、ロシアの広大な大地を思わせる響きでした。(行ったことないけど。)ああ〜、これがロシアのオケってことか、と納得させられましたね。

ピアノのミシュクもなんとなく甘いマスクのイケメンロマンチスト、ってイメージがあったんだけど、いやいや実際の演奏は堂々としてたっぷりとした貫禄と落ち着いた存在感がありました。

もちろんロマンティックでもある。オケも、「オーケストラでもこんなにルバート感って出せるものなんだなあ〜」と感心してしまうほど丁寧に歌ってた。ラフマの2楽章だったかなあ、ピアノのミシュクと指揮者とヴァイオリンがみんなで顔を寄せ合いアイコンタクトしながら息を合わせてすごく丁寧に歌っていたところとかあって、すごいな〜〜と思いました。

そんな甘美なラフマニノフを堪能し、そして後半は「悲愴」ですよっ!!

休憩を終えてオケのみなさんが舞台に登場してくる。
「おっ!あのビカビカしたでっかいのは何だ!?バスクラか!?」
と持参したオペラグラスでチェックするとやはりバスクラリネット。でかいなあ〜!そして装置がピカピカである。

そしてコントラバスの低音で陰鬱に始まる第1楽章・・・・・。こ・・・この寂寥感・・・・・ロシアの凍てつく大地を思わせる暗い響きです。(行ったことないけど。)ファゴットの重い足を引きずるような悲しく絶望に満ちた旋律・・・ああ・・・凍えるようです。
でも!この暗い冒頭があるからこそニ長調の美しい第2主題が胸に迫るのです!!

甘美!!
甘美です〜〜〜っ!!!


ああ〜〜〜脳内でなんかいろんな物が分泌されまくってます〜〜っ!!!

そしてやっぱりあれやね、コンチェルトの時はピアノにバランスを合わせるから音量的にMAXは出さないんだろうけど、シンフォニーはオケの本領発揮でもう大迫力でした!

そして第2楽章。ワタシこの5拍子の曲もけっこう好き。なんかこの不安定な拍子がいい意味で地に足が着かないっていうか(笑)、なんかバレリーナがひらひらの衣装でまるで体重がないみたいに軽くフワフワ踊っているような感じってあるじゃない?あんな感じがすごくする。優雅で、でも不安定なだけに推進力があるような。ステキ♪

そしてテンポのいい快活な第3楽章の後にこの曲を締めくくる第4楽章。

か・・・悲しい・・・・悲しく美しい旋律です・・・。悲しみとはこんなにも甘美なものなのでしょうか・・・。

ああ〜〜〜甘美です〜!!

脳内でなんか分泌されます〜〜!!!


・・・っと音楽に浸りながらもピカピカのバスクラがなんとなく気になる・・・。
あの人ずっとはじっこでピカピカのバスクラ持って座ってるけど、一回も吹いてるの見てないんですけど・・・・・。(汗)もう4楽章・・・・曲終わっちゃうんですけど・・・ドキドキ。

いや〜この第4楽章はたまんないっす!!どこまでもどこまでもどこまでも悲しく甘美です。オケのハーモニーの美しさを存分に響かせて、そして最後はまた背筋が寒くなるような静かで暗く、寒々しい低音に戻っていきます。最後のコントラバスの1音が静かに長く響き、会場は緊張感に包まれ、全員が息をひそめて聴き入ります。そして音がふっと無くなり、会場は沈黙。しばらく止まったままの指揮棒がやっと下りても誰も動けず、しばらくの沈黙の後、感動の拍手が沸き起こりました。

素敵っ!!!
なんて素敵なの!!!素晴らしい演奏!!素晴らしい曲!!
堪能したよ〜〜〜悲愴!!

あれ?でもあのバスクラ・・・・結局1度も吹いてるの見た事無かったんですけどっ!!
と思って隣りで聴いていたうちの教室のTくんってお兄さんに聞いたら、
「あ、1楽章でちょこっとだけ吹いてましたよ。」
って言ってた。え〜〜見逃した!!

と思って帰ってネットで調べたら、なんと1楽章で4音だけ吹くんだって。
そりゃ見逃すよ〜〜〜!!

あ、それで「悲愴」が終わってアンコール。
「あ、なんか今日は『くるみ割り』な気がする。」
ってふと思ったら始まったのはなんと「花のワルツ」。
わ〜〜い当たっちゃった〜♪まあ今日はロシアン・ナイトだしね。いい流れだよね。

で、あまりにもロシアン・ナイトにうっとりしてしまって帰りにレニングラードの「悲愴」のCDを会場で買ってしまった。で、1晩明けて今日は朝から大音量で「悲愴」ですよっ。ロシアン・モーニングですよ!!(笑)

やっぱりいいわあ〜〜、CDは指揮者は違うんだけど、やっぱり昨日の演奏のたっぷり感と美しい響きはありました。

これうちのYAMAHAのアンプ。なかなかいい音するんデスヨ!

   そして積み上がるCD。

いや〜〜素晴らしい演奏を聴けてとても贅沢な経験ができました。なんかねえ、築地で一番高いお鮨をたらふく食べちゃったような気持ちになったよ。(もちろん食べたことないけど。)
ああ〜今年もいい年だったな。って気になっちゃったな。(←単純。)



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2008/12/23 (Tue) / コンサート / comment(4)

ファジル・サイ ピアノ・リサイタル

今日(29日)は待ちに待ったファジル・サイのコンサートを聴きにノバホールへ行って参りました!!

今日のプログラムは、前半がムソルグスキーの「展覧会の絵」、後半が、ファジル・サイのオリジナルの曲を数曲と、ファジル・サイによるジャズ・アレンジのモーツァルトのトルコマーチとパガニーニの24のカプリス24番、そして同じくファジル・サイ:アレンジのガーシュイン:サマー・タイム、最後にラプソディー・イン・ブルーでした!

もう〜〜とにかく最初の「展覧会の絵」でびびびびっくりしたびっくりしたびっくりした!!!
すごかったっ!!!

また〜〜そんな〜いちいち大げさな〜〜、って思うかもしれないけど、ほんと!!すごかったんです!!今日来てたうちの教室のクラシック好きな大人の生徒のおねえさんやおにいさん達も「すごかったですねっ!!」って言ってたもん!!

「展覧会の絵」、オケバージョンより迫力あったよ!!も〜迫ってくるような大迫力でした。音楽に圧力があるような。でも迫力だけじゃなくて表現が濃密。「展覧会の絵」は1つ1つの絵を見てまわっているように構成されているんだけど、絵どころじゃなくて、まるで1つ1つの映画を目の前で大迫力で見ているような感じでした。1音1音に濃密な表現があって、その音楽の圧力を受け止めるだけで聴いてる方がクタクタになっちゃった!そんなパワーのある演奏でした。

あとよく思うんだけど、生き生きとしている演奏ってリズムっていうかテンポの取り方に「グルーブ」があるんだよね。クラシックでも。ゆっくりの曲でもね。っていうかゆっくりの部分こそグルーブのあるテンポの取り方が生きてくる。ただ拍子通りに弾くとゆっくりの部分って緊張感を保つのが難しい。ゆっくりだけど推進力とか緊張感のある音楽にするにはびみょ〜〜なグルーブみたいなものが必要なんだなー。
と一流の人の演奏を聴くとしみじみと思う。そんな演奏がしてみたい・・・。

ファジル・サイは今年38歳。まさに脂の乗ってる感じ。あ、お腹にもけっこう脂が乗ってた感じだった。(笑)
ワタシ前から彼のCDは聴いていて、「きっと生で聴いたらすごいだろうな〜」と思って楽しみにしてたけど、いやー期待を裏切らないどころか期待を超える素晴らしさでした。だってストラヴィンスキーの「春の祭典」をピアノにアレンジしてCD出しちゃうような人だからさー。
「春の祭典」だよ!?
ストラヴィンスキーだよ!?
う〜んただのピアニストじゃないよな〜〜。

コンサート始まる前にロビーで販売してたDVDを買ったんですが、途中の休憩の時にはもう売り切れてた。
よくコンサート会場でCDとか持って来て売ってるけどさ、よく売り切れるんだよね。
いつも思うんだけどもっと持ってきとけっつーのね。売れるんだからさ。なんでそんなケチくさい売り方するのかなー??

ま、そんな休憩時間にうちのおねえさんやおにいさんと一緒にコーヒー飲みながら今聴いた「展覧会の絵」についてすごかったね〜〜!迫力だったね〜!音鳴ってたね〜!歌ってたね〜!足鳴らしてたね〜!(笑)などと興奮しながら語り合うのがこれまた楽しい。

そして後半。オリジナルはどれも意外にも(?)ロマンティックな旋律の曲でしたね。どれもステキ。私は3つのバラードの3曲目のドリアンの曲が好きだったなー。

で、ジャズアレンジの曲が楽しかったー!パガニーニなんて元が超絶技巧な曲だからさ、テクニックも冴え渡って圧巻だし。っていうか、だからそのテクニックでジャズをやったらずるいってば。(笑)
先日聴いたバティックさんもジャズを弾いてたけど、バティックさんのジャズに比べるとファジル・サイのジャズのスタイルの方がジャズらしいジャズっていうかちょっと昔のジャズのスタイルでした。ブギウギっぽいリズムを使ったり。

トルコマーチのジャズもちょー楽しい感じだった。いや〜〜サマー・タイムは最初けだる〜いスロー・テンポで、ドリアンの響きを生かして絶妙アレンジでした。そして後半はがらっとテンポも速くなってかっこよかった。

ラプソディー・イン・ブルーもピアノがオケになったようなダイナミックさと、でもピアノ・ソロとしての繊細さも十分に聴かせて、素晴らしい演奏でした!!いや〜〜濃かったぁ〜〜!(笑)

と思えばアンコールはさらりとバッハで清らかな美しい世界を紡いでいました。

いや〜〜超満足!!超おなかいっぱいなファジル・サイ、リサイタルでした!!


ところで今日配られたプログラム・・・・・。

  

↑なんでこんな「いなかのピアノ教室の発表会のプログラム」みたいなの?(笑)
なんだよそのいかにも「イラスト・カット集」から使いましたみたいなイラスト!
だいたいフォントの選び方が間違ってるだろー。
そりゃないだろー。

そしてショッキングだったのがプログラムの曲名の頭に付いてる8分音符。↓

  

いや、8分音符のしっぽはそっち向きには付きませんから!!
ありえませんから!!(笑)
どんな素人だよ・・・今をときめくファジル・サイのプログラムなのに。
ああ・・・このプログラムをサイくんが見ることがありませんように・・・・・。

っていうかさ、今日買ったサイくんの(←いつからか「サイくん」呼ばわり。気安い。)DVD。
タイトルが・・・・・。

  
    「鬼才!天才!ファジル・サイ!」

ダジャレかよ・・・・・。(汗)

「ラーメン!つけめん!僕イケメン!」じゃないんだからさーおいおい。
クラシックってさーこういうよくわかんないセンスがけっこう堂々とまかり通るんだよね・・・。
どいひー。

帰りのサイン会でちゃっかりサインもいただき♪

  

サイくんチャーミングな笑顔でしたよー♪

  




ステージではすごく大きく見えたけど実際は決して体格の大きい人ではありませんでしたよ。でもきっと手は大きいのかも。
私が教えて頂いているピアニストのN先生も体格は大きい方じゃないんだけどこの間CからFまで手が届くことに気付いて驚きました・・・。

いや〜〜ほんとに素晴らしい、一流の演奏を聴けて感動しました。やっぱり生で聴かなきゃだめよね。今日来ていたうちのおにいさんも、
「CDとは全然違いますねー!!」
と感動してました。これからも生の素晴らしい演奏に触れて、耳と感性を肥やしていきたいです。そしてそんな素晴らしい世界に、1mmずつでも1cmずつでも近づいてゆけるよう努力していきたいです。


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2008/11/30 (Sun) / コンサート / comment(3)
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プロフィール
HN:
ぴこ
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性別:
女性
職業:
せんせい
趣味:
ピアノ
自己紹介:
土浦市のピアノ教室の先生でぴこと申します。
猫の「いちご」と暮らしてます。

武蔵野音楽大学でピアノを専攻し卒業後土浦で教室を開きました。

ピアノを教えることも弾くことも大好きです!
毎日生徒のみんなとレッスンするのが楽しみです♪
現在は尊敬するピアニストのN先生にレッスンしていただいています。

ジャズピアノも勉強中。千葉県のA先生にレッスンして頂いてます。

音楽理論も大好き♪理論のレッスンもします。

音楽はクラシック以外にも様々なジャンルを聴きます。

音楽以外の趣味はHIPHOPダンスです。2016年からスクールに通っています。
基本的には家で猫と過ごします。
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